今回は私のロンドン留学の体験談をもとに、留学中に感じた
「来る前に思っていた理想と、来てみて感じた現実とのギャップ」
についてお話します。
留学が夢!という方も多いのではないでしょうか。私も、夢をもってロンドンに留学しました。でも、「予想通り!」ということもあれば、「現実は違った…」ということもたくさんありました。
もちろんトータルで見ると全ていい経験で、行ってよかったと思います。一見悪いことでも、いい方にも捉えられることが多いので、出来るだけ「それでもやっぱり行きたい!」と思えるように書いていけたらと思います。
思ったよりもたくさんあるので、数回に分けてご紹介。最初は「語学学校編」。学校選びは難しい~!
理想と現実にギャップがあったこと
今回ご紹介するのは、私の経験をもとにした理想と現実のギャップなので、留学先や学校によっても違いますし、留学前の英語力や性格によっても感じ方はだいぶ違うと思います。あくまでも参考程度にして頂けましたら幸いです。
私の留学の概要は、
- イギリス・ロンドン語学留学
- 10年ちょっと前に半年間
- 授業料は中間ぐらい
- 日本で3年間英会話を習ってから行った
- 地方出身で、都会に住むのは初、あまり外の世界のことを知らなかった
こんな感じです。(初都会、、完全に世間知らずだったなあと思うことも多々…)
長期留学が終わってしばらく経ってから、2回ほど短期留学もしています(全てロンドン)。その話もたまに出てきます。
① 語学学校が高校の授業みたい?!
私がまずびっくりしたのが、語学学校がほぼ「日本の英語の授業」みたいな印象だったこと。
と言っても、人数こそ日本のクラスよりは少ないですし、全て英語で行われるので、まったく同じではありませんが、20人弱の生徒がいて、先生が講義をし、口数の多い生徒がバンバン答えてしまう…という感じ。
日本人は、文法の知識は豊富ですが、会話慣れしていないので、授業中は発言できずに終わってしまう…なんていうことも多かったです。そういった意味でも、「日本の学校の授業と同じでは?」と感じてしまい、最初は理想と現実のギャップにかなり戸惑いました。
日本の学校の英語が嫌で英会話教室に通い、留学を志すという人も多いと思いますが、ロンドンの語学学校はほぼ学校の授業のような感じ、それに加えてすべてが英語、そしてグループワークやプレゼンなどもある…これは、特殊なメソッドや方針を用いている学校を除いて、アメリカやオーストラリア等も同じなのではないかと思います。ネイティブ講師を採用している、タイの語学学校も同じようなスタイルですね。(タイ英語留学について併せてどうぞ↓)
今思えば、すごく理想な環境ではあります。ただ単にフレーズを暗記するようなスタイルではなく、しっかりと4技能(話す、聞く、書く、読む)を鍛えるカリキュラムになっていて、課題もガッツリ与えられます。
私が勝手に「語学学校には英会話教室のように話しやすい環境がある」と思い描いていたことが戸惑いの原因だったのだと思います。
イギリスの語学学校は、意外と文法を基礎からしっかり教えていくことを重視しているイメージでした。(仲良くなった他の学校の留学生たちもそう言っていたので、それがイギリスのスタンダードなのだと思います。)
対処法1:フィリピン留学
会話重視で勉強したい!という人は、フィリピン留学がいいかもしれません。
留学費用も、欧米に比べると安いですし、フィリピンはマンツーマンレッスンが基本なので、自分の発言の機会が少ないとか、他の生徒に先に答えられてしまうなどということがありません。
アジア留学については別の記事に書いていますのでよかったらどうぞ。
対処法2:カランメソッド等の会話中心の学校を選ぶ
もちろんイギリスでも、会話中心のメソッドを採用している語学学校もあります。(長期留学のときではなく、短期留学で通った学校はそうでした。そのメソッドについて触れている記事はこちら↓)
② 「日本人率」はあてにならない
私は、日本人率にこだわってはいませんでしたが、長期留学・短期留学ともに、選んだ学校は日本人が少ないというデータがある学校でした。
しかし、実際に行ってみると、長期留学の際に通った学校にはかなり日本人が在籍していました。
発表されている「日本人率」と実際の日本人の比率はかなり差があるように思います。これは決して嘘をついているわけではなくて、
- 時期による
- クラスのレベルによる
- その時たまたま日本人が多く集まった
このような理由があるのではないかと分析しています。細かく見てみたいと思います。
時期
国籍の比率はおそらく年間を通しての平均値だと思いますが、語学留学は1週間から出来るため、「ある国の長期休暇」にはその国の人が増える傾向にあるのは当然ですね。(例えば日本のゴールデンウイークや、お盆休み)
日本の長期休みと重ならない時期に行くと、多少日本人率は下がるかもしれません。
クラスのレベル
在籍している留学生がほぼほぼ日本人という語学学校を除き、おおむねどこの語学学校も、初級レベルは日本人が多く、上級に行けば行くほど日本人が少なくなるという傾向があります。
初級クラスは特に、「うちのクラス、日本人と韓国人しかいない…」という話はよく聞きます。上級に行けば行くほど、ヨーロッパ系の言語を話す国の人達が多い印象です。(彼らは英語と母国語が似ているので有利で当然)
短期留学で通った学校でAdvancedクラス(上級)に入りましたが、お盆前後の時期にも関わらず1人も日本人がいないクラスでした。私は海外で日本人に出会うのも好きなので、ちょっと寂しかった…。
たまたま日本人が多く集まった
これは本当にどうしようもないことだなあと思うのですが、日本から留学する人はたくさんいますので、「お、ここの語学学校、日本人率3%だって、ここにしよっと!」と決める日本人が同時に何人もいる可能性は常にあります。
留学エージェントさんが言っていましたが、「日本人率が少ない」という理由で人気になり、結局日本人率が上がる、ということはあるようなのです。皮肉なものですね…
結論:日本人を故意に避けようとしても無駄
英語圏では、絶対に日本人に出くわします。語学学校がある以上、避けることは難しいです。
私の意見では「日本人留学生との交流もまたかけがえのない経験」と思います。志を持って海外に来る人は、面白い人が多いです。日本人同士なら帰国してからも付き合いがありますし、きちんと英語もやるぞ!と心がけていれば、無理に日本人を避ける必要はないと私は思います。
③ 信じられないほど授業料が安い格安校がある
物価が高いロンドンではにわかには信じられませんでしたが、どうやって学校運営をしているのか分からないほど授業料が安い語学学校がたくさんあります。
私が長期留学で行った学校は半年で40万ほど。当時はそれでも安いなと思いましたが、半年で20万ぐらいの学校はいくつもあります。以前は1年間で10万ぐらいという超破格の学校もありましたが軒並み潰れてしまったか値上げした印象。
というか私が長期留学で通った学校もなくなってしまいました~泣
短期留学で通った学校は、
イングリッシュスタジオのときにこちらの「ロンドン留学センター」さんに手配をお願いしました。相談・手配共に無料でした。
Speakeasy(スピークイージー)
閑静な高級住宅街にあって街の雰囲気もよく、前述の「カランメソッド」を採用している学校なので、超スーパー話しまくりです。概要を読むとビビってしまいますが、すごく楽しいです。おすすめ。一般的な語学学校とスタイルがだいぶ違うので、一般英語の学校と午前午後でかけもちするのもあり。
Speakeasy / スピークイージー | ロンドン留学センター
The English Studio(イングリッシュスタジオ)
格安&大規模校で有名で、そういった理由からクラス内は混み混みで、「普通の一斉授業」といった雰囲気ですが、先生もみんな有資格者でしたし、ちゃんとした授業はします。安ければOK!という人におすすめ。ロンドン中心部にあるので、クラスメートと帰りに飲みに行ったりできて最高に楽しかったです。
The English Studio / イングリッシュ スタジオ | ロンドン留学センター
どちらの学校も、私が長期留学で通った学校よりだいぶ安いです…ショック~
ロンドン留学は本当に高いのか?
ロンドンに行きたいけれど、何でも高いイメージがあるから迷っている…という人も少なくないかもしれません。
午前中だけ授業を受ける、授業料の安い夕方のクラスにする、などバリエーションが様々あるのがロンドン留学のメリット。学生ビザを取得する長期留学でも週20時間以上のコースであればOKなので、1日4時間ですね。
一方で、フィリピン留学は1日8時間などかなり長時間学ぶスタイルが基本です。1時間あたりの単価が安くても、授業数が多ければその分トータルコストは上がりますよね。フィリピン留学は短期集中に向いていると思います。
私はロンドンで音楽を演奏したりしているので分かりますが、いくら高いとは言ってもロンドンでしかできないこともあります。「どうしてもロンドンに住むのが夢!」「英語+ロンドンでやりたいことがある!」という人は、生活費を貯めるのは何とか頑張って、あとは格安校を選べばいいと思います。(今はイギリスでは語学留学生はアルバイトができません。働きたい方はワーホリをオススメします。)
生活費は工夫次第で押さえられる
続編の「海外生活編」でも書きたいと思いますが、生活費・宿泊費は本当に工夫次第です。留学生はたいていルームシェアをしますし、物価の高いロンドンでも、日本と比べて安く上がるものも結構あります。
スーパーにはレンジでチンのパスタなどもたくさん置いていますし、外食は高いイメージですがエスニック系は安いものもあります。あまり体には良くなさそうですが持ち帰りのフィッシュアンドチップスなどはかなり安いです。(しかも遅くまで開いていて助かる)
そして、日本の居酒屋に行くより、イギリスのパブ(飲み屋)で飲む方が安いです。
交際費は日本の方がかかるかなあ…というイメージです。あくまで私の感覚ですが。
あとがき
ロンドンを中心としたお話にはなりましたが、留学で感じるギャップは誰でも必ずあると思います。私が語学学校で一番感じたのが、「思ったより会話が少ないかも…」ということなので、会話を重視したい人は、フィリピン留学や、カランメソッドのような会話中心の学校を選ぶのがいいと思います。
次回は、「留学時の英語の上達度」に関する理想と現実について書いてみたいと思います!
(2019.3.25 続編のリンク追加↓)
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