新型コロナウイルス流行時、オンライン語学レッスンの需要が高まり、オンラインで日本語を教える人も急激に増えました。
その為、「今からオンライン日本語教師を始めても、新人講師は生徒獲得が難しい」などと言われていました。
私は2023年の終わりごろ、家庭の事情で、会社員生活が難しくなりました。仕事を辞め、2024年になり、ずっとやりたかったけれど勇気が出ず足踏みしていた、オンライン日本語教師にチャレンジすることにしました。
資格の有無や英語の得意不得意については、別な記事で書きたいと思います。今回は、
巷で言われているように、コロナ明けの今から生徒を獲得するのは難しいのか?
に焦点を当ててお話したいと思います。
オンライン日本語教師の募集状況
ご存知の通り、どのオンライン語学学習プラットフォームでも、新型コロナウイルス流行時に登録者が急増し、プラットフォームによっては募集を停止しているところがあります。
私は2024年の1月頃からオンライン日本語教師の募集状況を調べ始めていましたが、
- 有名どころのitalkiは、現在募集を停止している
- オンライン講師の経験はなく、日本語教師の資格もないので、選考が厳しいプラットフォームは無理
- 英語だけは平均よりできる
- 中国語は中級レベル
これらの状況を踏まえて、登録できる語学学習プラットフォーム探したところ、
- 中国系プラットフォーム
- Preply
- TutorGo(情報かなり少ない)
が候補に挙がりました。
色々なサイトで「ここが募集していますよ!」と書かれているプラットフォームを尋ねてみても、軒並み「募集停止中」…。1~2年ほど前の記事に書かれていることは、かなり状況が変わってきています。それだけ、コロナ流行中にオンライン講師の登録者数が激増したんですね。。
コロナ明けの今、登録できるプラットフォームはかなり少ないです!
以下に、私が2024年に入ってからたどった道のりを書いてみたいと思います。
Preply
まずは、Preply。(「プレプリー」と読みます。)
Preplyは、元々生徒として英語と中国語を習っていたので、登録できることは知っていました。英語と中国語の先生に思い切って「日本語教師としてPreplyに登録しようと思っている」という旨を話したところ、かなり前向きに応援・助言してくださったので、第一候補になっていました。
どのように準備→申請したかは、また別な記事で書くことにして、
Preplyは面接や模擬レッスンなどもなく、申請に不備がなければ割とすぐに承認されるので、Preplyには登録しました。
ただし、Preplyは受講方法や課金方法に独自のやり方が多いので、ある程度Preplyの使用方法が分かっていないと生徒さんに聞かれた時に答えられず、せっかくトライアルに来てくれた生徒さんを逃してしまうことになるかもしれません。
こちらについては後述したいと思います。
中国系日本語学習プラットフォーム
中国系プラットフォームの中には、未経験OKのプラットフォームがあることが分かったことから、実はPreplyより前に応募していました。
履歴書もきちんと書き、2月上旬ごろ応募完了。
しかし、1週間経っても連絡なし。
あ、春節(旧正月)の休みだからかな?!
そう思って気長に待ちました。
しかし、結局1ヶ月経った今でも、応募時に作ったマイページログインすると「選考中」のまま…
恐らく、未経験OKということもありますし、ブログで詳しく解説されている現役日本語教師の方がいらっしゃるので、登録者もすでに多数おり、欠員補充程度にしか募集していないのでは…と推測されます。(あくまで推測ですが)
ということで、こちらは諦めました。
TutorGo!
次に見つけたのが、TutorGo!というサービス。しかし、どこをどう検索しても、評判などの情報が出て来ない。。新しいプラットフォームかもしれません。
こちらも模擬レッスンなどがなく登録できるようだったので、登録してみたのですが…
サイトが信じられないくらい重い…。
レッスン可能なスケジュールを登録しようと思って、サイトにアクセスしても、なかなか開かないので、利用するのをやめてしまいました。
今後の改善が期待されます。
オンライン日本語教師、今からでも間に合う?
結論から言えば、間に合います!
なんせ、オンライン講師の経験なし&日本語教師の資格なし、その上コロナ明けの2024年2月に登録した私が、1ヶ月で正式な生徒さん3人持つことができているので、無理ではないことが証明されました。
オススメはPreply
ライバルが増えてしまう覚悟で書いております(笑)
オススメというよりも、
選考プロセスなどもなく、今すぐに始められるのがPreplyしかない
というのが現状です。
しかし、基本的には「生徒が来てくれるのを待つだけ」というスタイルのプラットフォームなので、既に登録し生徒を獲得している日本人講師が多い中、「コレ」というものがなければ難しいというのも感じました。
次の項目で説明したいと思います。
オンライン講師を今からやる為に必要なこと
オンライン日本語教師を今から始めても遅くはありません。私自身が、開始1ヶ月でレギュラーの生徒さんを獲得できたからです。思っていたよりも早く生徒さんを持つことが出来たので、正直なところ驚きでしたが、現実に、2024年からオンライン講師を始めて、生徒さんを獲得することは可能です。
しかし、ある程度特色がなければ、多数の日本語教師の中から選んでもらうのは難しい、というのも痛感しました。
まず、色んな語学学習プラットフォームで英語の先生を検索してみてください。星の数ほど、というのは言い過ぎかもしれませんが、その中から一人を選ぶのはなかなか大変で、目移りしてしまうと思います。
そこで決め手になるのはやはり、「他の大多数にはない、何か」が必要。
「見た目が良い」は正直、一番強力なプラス要素です。。。
私はそこでは勝負できないので…笑
私の場合は、
- 英語は問題なく話せる
- 生徒側のPreplyの使用方法に精通している
この2点がプラスに作用したと感じます。以下に詳しく書いてみたいと思います。
英語力はアドバンテージ
プラットフォームにもよりますが、私が登録しているPreplyは、ヨーロッパの生徒さんが多いです。
そして、日本語学習者のほとんどが、ゼロ初級~ほんの少し勉強した程度の初級です。JLPTで言えば、N5~N4の生徒さんがほどんど。
そういった生徒さんに、日本語だけで日本語を教えても、理解してもらうのは難しいかな、と感じます。
英検1級やTOEIC900点台というレベルの英語力はなくても大丈夫ですが、50分間のレッスンで、日本語のフレーズを読むとき以外、英語を話し続けられる英語力は必要です。
当然ながら、英語力だけではなく、生徒さんをリードする積極性が必要なのは言うまでもありませんが、それについては慣れもありますので、経験を積んでいけばできるようになると思います。
生徒さんに聞いてみると、
Preplyの使い方をマスター
Preplyに登録したばかり、という生徒さんが多い印象があります。稀に、既に他の言語を学んでいるという生徒さんもいますが、ほとんどは日本語を学ぶ為にPreplyに登録したばかり、と仰います。そのため、講師がPreplyの使い方や予約方法、課金のシステムに精通していると思っている生徒さんは多いです。
Preplyは比較的新しい語学学習プラットフォームで、運用ルールも頻繁に変わります。中でも、レッスンの料金体系が「サブスク型」に変わったということが大きな特徴となります。従来の「月謝型」という感じですね。
一般的なオンラインレッスンの予約システムとしては、単発予約ができるプラットフォームが多いですよね。Preplyも以前はそうだったのですが、今は、約1ヶ月で最低4レッスン予約しなければいけないシステムになりました。ただし、必ず週1回ずつ予約しなければならないわけではなく、時間がある週に2回、忙しい週はレッスンなし、という形にもできます。
また、多くの語学学習プラットフォームでSkypeを用いているのに対し、Preplyは「Preply Classroom」という独自のビデオチャットシステムが用意されています。そして、体験レッスンではその「Preply Classroom」を使用しなければならないという規定があります。体験レッスン前に生徒さんから、「どうやって授業に出ればいいんですか?」とメッセージで質問されることが結構あるんです。もちろん「よくある質問」を見てくださいと生徒さんに伝えることも出来ますが、返信ですぐに「Preply Classroom」に入る方法を教えてあげられたら親切ですし、印象も良くなると感じます。
このほかにも、色々な裏ワザ(?)がありますが、正直、生徒として使ってみないと分からないことが多いです。当然ですが、生徒と講師では見えている画面も違いますし、機能がたくさんあるので、どのタブにどんな機能があるかというのは、結構使い込まないと気付かないことが多かったりします。(しかも、PC版とスマホアプリ版でも微妙に違う…)
私は、生徒としてPreplyで英語と中国語を習っていますが、講師の先生に逆にPreplyの使い方を質問をされることがあります(笑)
登録したばかりですぐにトライアルレッスンを受ける生徒さんは、使い方が分からず不安な思いをしていると思うので、使い方に関する質問に答えられないと、「やっぱりやめとこうかな」となってもおかしくないなと思いました。
私は生徒として結構長い間Preplyを使っているので、あらゆる質問に答えられます。
なので、Preplyで講師をしてみたいと思われる方にオススメなのが、
生徒としてPreplyで英語を習うこと!です!
Preplyを使ってみよう!
Preplyで英語を習って英語力を向上させれば、英語で日本語を教えられるようになり、初級の生徒さんをたくさん獲得することが出来ます。そして、生徒としてPreplyを利用することで、Preplyの複雑なシステムや機能を理解することが出来ます。
英語が話せる日本語講師は多いので、「日本語しかできません」という講師は選ばれにくいです。なぜかというと、Preplyでは「講師が話せる言語」をレベルまでプロフィールに記載します。日本語オンリーの講師が教えられるのは、「日本語しか使いたくない中級~上級者」に限定されてしまいます。その数は、結構少ないです。
初級者でも、日本語だけで教えて欲しいという生徒さんが稀にいるかもしれませんが、今のところ、生徒さんに尋ねてみると「ぜひ英語で日本語を教えて欲しい」と口を揃えて言います。
日本語学校のように、色々な言語を話す生徒がクラスにいるような授業であれば、日本語だけで教えるしか方法はありませんが、オンラインレッスンは生徒さんのニーズが一番です。
その為、少しでも英語でレッスンを行えるようにしておくべきかと思います。
Preplyの英語レッスンは激安?!
それに加え、Preplyでは、講師が自分でレッスン料を決めるシステムなので、信じられないほど安い授業料に設定している講師も多いです。(英語は特に。)
何故かというと、アジアやアフリカなど、物価が安い国に住んでいる先生も多いからです。
私は一時期、カメルーン人の先生に習っていたことがありますが、レッスン料は50分で1000円以下でした!
他社には、割とまとまったレッスン料を月々支払い、毎日1レッスン受けないとお得にならないプラットフォームもありますが、Preplyは週1回からレッスンが受けられます。(最初に決めたレッスン回数を使い切ってしまったら追加も可能)
まずは1ヶ月、生徒として使ってみましょう!!そうすれば、Preplyの使い方も覚えられるだけではなく、日本語を教える前に、英語にも慣れておくことが出来ます。Preplyの講師に正直に「Preplyで日本語を教えたいと思っている」と話してみるのもいいかもしれません。
講師に登録する際、講師プロフィールには日本語と英語で自己紹介を書かなければいけないので、レッスンでそれを添削してもらうのもアリですね。
私の英語の先生も、色々アドバイスをくれます。プロフィールのダメ出しもガンガン食らいました(笑)Preply講師の先輩ですからね、参考になりますよ。先生のアドバイスをもとにプロフィールを書き直したり、レッスンスケジュールを調整したりしたら、だんだん予約が入るようになりました。
自分が生徒になって初めて分かることもあるので、それを体験してから講師になるのは、むしろ必須の経験ではないかな?と私は思っています!
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