今回は「海外生活の中で、理想と現実にギャップがあったこと」を紹介します。留学やワーホリに初めて行かれる方は、必ず何かは戸惑う点や、日本との違いを感じる点があると思います。
私のロンドン留学で印象に残っている「生活の中での、理想と現実のギャップ」についてお話したいと思います。
前回までの記事↓
理想と現実にギャップがあったこと
今回もイギリス・ロンドン留学のお話です。今回は「生活」に関するお話なので、都会と地方では事情が違うかもしれません。あくまで参考としてお読み頂けますと幸いです。
意外とお金がかからないモノがある
物価が高い国での留学やワーホリはお金がかかる…と思いきや、日本よりお得かも?!と思うこともたくさんありました。工夫次第で、お金をかけずに生活することができます。
多くの文化施設が無料
誰もが知っている「大英博物館」。ロゼッタストーンやミイラなど、社会の教科書で見たような貴重な史料をたくさん見ることが出来るので、入館料はさぞお高いのだろうと思いきや…
なんと無料!
大英博物館だけでなく、多くの博物館、科学館、美術館などが無料です。イギリスは文化施設に力を入れているのですね。
また、文化施設ではありませんが、都会のど真ん中に大きな公園があったりして(ハイドパークやリージェンツパークなど)、郊外まで行かなくても芝生の上でゆったりとした時間を過ごせます。リスもいますよ~!
よく、ルームメイトや留学生の友達とそういった公園にピクニックに行っていました。
ロンドンは確かに住居費は高いのですが、「お金がないから遊びに行けない」ということがあまりなく、暇することはないと思います。
飲み会は安い?!
でも飲んだり食べたりするのは高いんじゃない?と思いきや、そこも工夫次第。イギリスでは「パブ」という飲み屋で飲むのがポピュラーで、店員さんのいるカウンターに飲み物を買いに行き、その場で支払ういわゆる「キャッシュオン」のシステム。
日本で飲み会に行くと、飲めない人も会費4000円だの5000円だのと言われたり、会計時にキッチリ割り勘になったりと、あまり飲まない人は悔しい思いをしますよね。。でもパブなら1杯だけ飲んで終了でもOKですし、飲む分のお金を先払いで払うので、曖昧になって割り勘ということもない。もちろんたくさん飲む人はその分かかりますが、飲まない人に不公平な負担がないので、いいシステムだなーと思いました。
パブでご飯を食べることもできます。賛否両論あるイギリスの料理ですが、、パブのご飯"Pub meals"、私は好きですよ。有名な「イングリッシュブレックファスト」もパブで食べられます(朝だけではなく、"all-day breakfast"として、1日のいつでも注文できるイングリッシュブレックファストをやっているところもあります)。日本の居酒屋と同じく、パブもチェーン店があって、そういうところだと結構お得な価格でご飯が食べられたりします。
困った時のフィッシュアンドチップス屋さん
イギリスは日本と違って24時間営業のコンビニ的なお店がそこかしこにあるわけではなく、大都会のロンドンでも遅くまで開いているお店は限られています。
私は趣味の音楽活動で帰りが少し遅くなることがあり、「あー、食べるものがないけどスーパー閉まっちゃった~」となることもありました。
そういう時に助かるのが、持ち帰りができるフィッシュアンドチップス屋さん(という名前なのかは不明)。決して体には良くないと思いますが、安くてガッツリ食べられます。が、かなり胸やけがします。
ちなみに、イギリス英語ではフライドポテトはfries(フライズ)ではなくchips(チップス)です。「ポテトチップス」はcrisps(クリスプス)。フィッシュアンドチップスに付いてくるのは、ポテトチップスではなく太切りのフライドポテトです。このボリュームがまたすごいので、、ハーフサイズやSサイズがあったらその方がいいかもしれません。冷めると美味しくなくなるのでお早めにどうぞ~。イギリスではビネガー(お酢)をかけたりします。
完全に日本人慣れしている
私が地方出身で、地元以外住んだことがないからというのもありますが、、
海外の人が珍しい環境にいたというのもあり、留学前の私は、「海外の人はウェルカムする」という印象がありました。
しかし、多民族国家のイギリス、しかも大都会のロンドン。長らく住んでいるアジア系の人たちも多いですし、日本人留学生も多数。日本人だからといってチヤホヤされることはありません。「日本人。ふーん。」という感じ。イギリス人学生が集まるパーティに着物を着て行ったときも、特にそれが話題になることもなく…終了でした(笑)
それだけ、「どの国の人も、外国人扱いをしない」ということです。
ただ、地方に旅行に行ったときは、割とフレンドリーに声をかけられたりしました。(フレンドリーだからと言って知らない人に着いていっちゃ駄目ですよ~。そうやって近づいてくる人もいるので。)
現地人となかなか友達になれない
語学留学で陥りがちなのは「留学生としか繋がりが持てずに終わってしまう」ということ。現地の人とはお店などでは話しますが、友達になる機会は語学留学生にはとても少ないという印象でした。
私がやったことは、
- ランゲージエクスチェンジの相手を探した
- 日本に興味があるイギリス人が集まるパーティーに参加した
- 地域のサークルのようなところに参加した(短期留学のとき)
ただ、ランゲージエクスチェンジ(日本語と英語を教え合うこと)や、日本に興味がある人のパーティは、婚活目的だったりすることもあるので注意が必要です。
留学中は現地の人と知り合いたい一心で、誰でも友達になろうとしてしまいがちですが、知り合ったばかりの人と会うときは細心の注意を払ってください(公共の場で、複数人で会うようにしましょう)。そして、すぐに相手の家に行ったり人の少ないところには行かないようにしてください。
結局日本人とルームシェア
私はたまたまイギリス人とルームシェアをしましたが、日本人留学生の多くは日本人同士でルームシェアしていました。その原因は、
- 英語で情報を探すのが難しい
- 他国の人と繋がりがない
- 一度は他国の人と住んでみたが、合わなかった
私の日本人の友人は、ヨーロッパの人達とルームシェアしていて、家ではいつも英語の環境でした。しかし、ルームメイトが全員ベジタリアンで、お肉の調理禁止というルールがあり、ちょっと参ってしまったそうです。
こういう、「日本ではなじみがない習慣」もあるので(ルームシェア自体まだ一般的ではないですよね)、英語の環境が欲しい!と思っても生活を共にしてみたら合わなかった…ということも起こり得ます。
何となく気質や習慣を把握している日本人同士が楽、というのは理解できます。
あとがき
海外に行ってから戸惑うことは必ずありますが、留学前に英会話を習ったり国際交流のイベントに参加するなどして、日本で異文化に触れておくのは重要かもしれません。
最近は日本でもシェアハウスが少しずつ増えてきました。もし留学前にチャンスがある方は、シェアハウスに住んでみるのもいいかもしれません。お金の節約にもなりますし、海外の人も多く利用しているということで、英会話の練習もできるかもしれません。
お金の節約や、シェアハウスについても触れている記事を書きましたので、宜しければ参考になさってください。↓
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