タンザニアに行くことが決まり、一つ気になることが。
アフリカと言えば、予防接種が必要なんじゃないの?と。
調べてみたところ、「黄熱」という恐ろしい感染症があって、その予防接種を受けた証明書提示が入国の必須条件になっている国がある、という情報が…
バックパッカーの方々は黄熱以外にも、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病などなど、かなりたくさんの予防接種をスケジュール立てて受けているとこのこと。そして、費用も結構なお値段…
私は地方在住なので、大体こういうものは首都圏のように日程が多くなかったり、最悪の場合は他都市に行かなければならなかったりします。
まずい!ということで、慌てて調べてみることにしたのですが、かなり冷や汗ものでした。( ;∀;)
黄熱について
黄熱とは何?
黄熱(または黄熱病)は、アフリカと中南米の熱帯地域で流行している、蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることでかかる全身性の感染症です。重症患者に黄疸が見られることからそう命名され、英語では「Yellow fever」と呼ばれます。野口英世が研究をしていた病気ですが、本人も感染してしまいました。
ヒトからヒトへ感染することはないそうです。
ブラジルで感染が拡大しているので、渡航予定の方はワクチン接種を検討してください。多くの旅行者が渡航するリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州なども黄熱が流行している地域に含まれています。
症状は?
インフルエンザのような症状(発熱や寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気など)の症状が出たり、肝臓、腎臓、呼吸器などの多臓器不全など重症に陥ることもあります。かかってしまうと特効薬はないそうで…恐ろしいですね。
しかし、1回の予防接種で免疫がほぼ一生続くとのこと。
イエローカードとは
黄熱の国際予防接種証明書は、通称「イエローカード」と呼ばれています。注意点は、「接種してから10日後」に初めて有効となること。入国時に接種から10日経っているようにスケジュール立てましょう。
ちなみに、以前は有効期限が10年間だったイエローカード、2016年7月11日以降は有効の期間が変わり、「接種10日後から生涯有効」へと変更されました。回数は一度受ければ一生涯有効なので、旅人にとっては助かります。(2016年7月11日以前に接種された方も、更新手続き不要で生涯有効なものとして取り扱われるそうなのでご安心ください。)
感染の危険がある国
以下に記載されている国は「黄熱感染の危険がある国」です。
以下に該当していない国でも、経由地の関係で「黄熱の国際予防接種証明書(イエローカード)」の提示が必要になることがありますので、事前に確認しておくようにしてください。
アフリカ
アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボワール、シエラレオネ、スーダン、セネガル、赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、南スーダン、リベリア、モーリタニア
中南米
アルゼンチン、エクアドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、パナマ、フランス領ギアナ、ブラジル、ペルー、ベネズエラ、ボリビア、トリニダード・トバゴ(トリニダード島のみ)、パラグアイ
タンザニアは?
実はタンザニアは入国に際してイエローカードが必要ありません。
WHOが発表している、アフリカの黄熱予防接種推奨国を見ると、タンザニアは「通常は接種を推奨していない」という…
しかしながら、当初の予定ではケニアにも足を運ぶ可能性があったことと、将来的にもほかのアフリカの国に行ってみたいので、今回受けることにしました。
入国の際に接種証明書提示を求められる国
厚生労働省検疫所のホームページで、渡航先が接種証明書提示を求められる国に該当しているか確認できます。(先ほども書きましたが、渡航国自体は感染の危険がある国に該当していなくても、乗り継ぎ地によってイエローカードが必要になることがありますので、必ず確認しましょう)
厚生労働省検疫所HP 黄熱について
(ページ下部の「各国・地域の黄熱予防接種証明書要求及び推奨状況について」を参照してください。
予防接種について
主な接種場所と日程
気になる接種場所ですが、受けられない県もあるようです。他県まで出向かなければいけない方は、日程にご注意ください。
空港の検疫所でも受けられますが、日程が決まっているのと、接種の10日後から有効ということもあり、渡航に合わせて接種を受ける…というのは難しいと思います。
厚生労働省検疫所HP 黄熱について「黄熱の予防接種を行っている検疫所」
ちなみに、検疫所以外では4つの医療機関で実施しています。(価格は、医療機関によって違いますが、検疫所で受けるよりも高いところもありました。)
それ以外の場所では受けることが出来ないそうです。(取り寄せなどができない)
予約の際の注意
最寄りの検疫所に電話で予約します。私の住む地域は予約先と接種会場が別だったので、最初は混乱しましたが、接種会場になっている医療機関ではなく、お住まいの地域の予約先として指定されている検疫所に電話をするのが正解です。
いくつかそのように、予約先と接種会場が別のところがありましたので、間違えないように必ず確認してくださいね。
費用
検疫所での接種であれば、どの検疫所で受けても一律11,180円だそうで、接種料金が10,300円+証明書発行料金が880円とのこと。今後変わる可能性もありますので、予約の際に確認してください。
※(2020年2月追記)2017年に受けた時の価格なので、変わっているかもしれません。電話で問い合わせた時に教えてもらえます。
予約の際にも説明を受けると思いますが、注意しなければいけないのが、必ず収入印紙で支払うというところ。購入は、少額の印紙も扱っている大きな郵便局が確実です。
当日会場に行った時点で忘れたことに気付いても、そこから買いに行くというのはまず無理だと思うので、必ず事前に買っておきましょう。
副反応 (副作用)の心配は?
黄熱の予防接種で重篤な副反応が出る確率は、検疫所の資料に40万人に1人という発表があります。
軽度の副反応として、接種数時間後から、発熱や倦怠感、じんましんなどの症状が出ることがあるそうですが、2~3日中におさまり、ほとんどが心配のない副反応とのことです。
ただし、高齢の方は副反応が出やすいとのことなので、検疫所の方にまずは問い合わせし相談してみることをおすすめします。
※ これらの情報は検疫所が発表している情報ではありますが、副反応のリスクは常にありますので、接種されるかどうかはご自身で判断していただき、予防接種について心配なことは検疫所に問い合わせてみてください。
他の予防接種も受けたい方はスケジュールに注意
さてさて、地方人私が困ったのがそこでした。タンザニアに行くと決めたのが出発の6週間前…黄熱のワクチンについて調べた次の日がなんとその月の予約締切日でした( ;∀;)あぶなー
ちなみにこの黄熱の予防接種、「生ワクチン」と呼ばれるもので、接種後4週間はほかの予防接種を受けることが出来ません。
私が黄熱ワクチンと共に受けようと思っていたA型肝炎や破傷風などは、2回受けて初めて効果を発揮するワクチンです。黄熱の予防接種を受けてしまうと、別の種類のワクチンはその後4週間待たないといけないので、接種スケジュールに関して検疫所の方にいろいろ相談するハメになりました…( ;∀;)その節はすみません
接種スケジュールを結局どうしたのかは次回詳しく書きます。
世の中知らないことだらけなのは仕方ありません(言い訳)。中南米やアフリカなど、黄熱の感染の危険がある国に渡航される方は、予防接種に関して早めにスケジュール立てておくことをおすすめします。
蚊よけも必要です
黄熱に関しては予防接種が有効なので、予防接種をすれば心配はありませんが、その他の感染症、特に予防接種がないものに関しては、刺されないことが一番の予防法となります。
強力な蚊よけは常に持ち歩くようにしたいので、あまり大きくなく、ガス噴射タイプではなくミストタイプがいいでしょう。
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また、皮膚が弱い方にはイカリジンの虫よけがおすすめ。イカリジンが15%含まれており、ディート30%のものと同じ効果が期待できる上、皮膚の弱い方やお子さんにも安心して使用できます。
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蚊よけについて詳しく書いた記事はこちら
【ウワサ】めっちゃ痛い?
えー、心配なことが一つ…黄熱の予防接種は、
すごく痛い。という噂…
「すごく痛い注射って何…」とガクガクブルブルです…
痛い?かゆい?腫れる?( ;∀;)
見たことないようなぶっとい針?
それとも終わった後何かが起きる?
ファイヤーするような痛み…?
ええええええええ…( ;∀;)
さて、実際に予防接種を予約するところから、受けるまでの流れはまた次回。本当に痛いのか…お楽しみに…
こちら↓
黄熱以外の感染症と予防接種について↓
タンザニアに行った話はこちら↓
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