今回は、黄熱の予防接種の予約をして、受けにいくところまでを書いてみたいと思います。「黄熱のワクチンは痛い」という噂が本当かどうか、ようやく分かります…(泣)
先日書いた記事「黄熱(黄熱病)の予防接種、費用や副反応について。地方在住の方は日程要注意!」はこちら
こちらの記事でも書きましたが、黄熱ワクチンの接種には必ず電話予約が必要で、日程も限られていますので早めの準備が必要です。東京や大阪にお住いの方は割と頻繁に日程が組まれていますが、それ以外の地域では日程が少なめになっています。
(表の一番左側が「接種場所」、その右隣の欄(電話番号のところ)が「予約先」です。接種場所と予約先が違う場合がありますのでご注意ください。)
黄熱ワクチンの予約について
私は日程の少ない地方在住で、アフリカ出発まで6週間ぐらいしかなく、調べてみると
「あ、今月の締め切り、明日じゃん…」(; ̄▽ ̄)。
もう一点問題だったのが、A型肝炎と破傷風の予防接種も受けたかったこと。
黄熱は「生ワクチン」というタイプの予防接種で、接種後4週間はほかの予防接種が受けられないという特徴があります。A型肝炎と破傷風は2回接種して初めて効果を発揮するワクチンなので(年齢によってこの限りではないようですが)、6週間のうちに、
A型肝炎・破傷風(1回目) → 黄熱 → A型肝炎・破傷風(2回目)
とやらなければならないということです。しかも黄熱ワクチンは私の地域では月1回しか受けられない。
検疫所のHPを見ると、黄熱とほかの予防接種が同時接種できる場所は限られていますね。
もしどうしても受けられなかったら、ケニア行きは諦めればいいやという感じではありましたが…(汗)
行き先が黄熱に感染の危険がある国か調べる
メインで訪れる予定のタンザニアは黄熱に感染する危険がある国ではなく、黄熱の予防接種は推奨されていません。しかし、
乗り継ぎのため、黄熱に感染する危険のある国の空港に12時間以上滞在した渡航者も黄熱予防接種証明書が要求されています。
出典:厚生労働省検疫所HP
こういう指定がある国があるんですね。タンザニアはこの指定があります。
最初行く予定だったケニアと、乗り継ぎ地のエチオピアが「黄熱に感染する危険のある国」と指定されています。エチオピア航空で行くことにした話はこちら↓
つまり、何かあってエチオピアで足止めを食らう(入国する必要がある)と、イエローカード提示必須になる恐れがあったので、予防接種を受けることにしました。
こちらで行き先が感染の危険がある国になっているか、イエローカードについてどのような指定があるか確認しましょう。
厚生労働省検疫所HP「各国・地域の黄熱予防接種証明書要求及び推奨状況について」
検疫所に電話で申し込み
「日程ギリギリでダメ~って言われるかもな~」とドキドキしながら検疫所に電話。
締切日でしたが黄熱予防接種の受付はOK。
しかし、A型肝炎と破傷風の接種スケジュールはやはり厳しいかもとのこと。
「A型肝炎と破傷風の1回目」は黄熱ワクチンと同時接種可能だけれど、検疫所が設定している日程だと、A型&破傷風2回目が出発前日になってしまうようでした。
私は地方在住なので、出発前日にA型&破傷風2回目を受けてから空港に向かう…というスケジュールは、ちょっとタイト。どうしようか悩んだのですが、黄熱だけは予約確定にして、いったんほかの予防接種は保留ということで電話を切りました。
A型肝炎・破傷風などは一般医療機関で
そのあと検疫所から電話が来ました。
「お住いの地域だと〇〇病院さんでA型と破傷風の予防接種受けられるので、そちらで2回目を受けてはどうでしょうか?1回目は黄熱と同時接種できます。」とのこと。
これなら、出発に余裕をもって受けられそうです!
私の地域では、検疫所にて「黄熱」と「A型&破傷風」を同時接種できましたが、検疫所HPによると、地域によっては黄熱ワクチンしか受けられない検疫所が多いようです。
そういった場合は、トラベルクリニックや一般医療機関などでA型&破傷風を受けることになります。受けられるワクチンの種類や接種料金も医療機関によって変わります。
複数の予防接種を受ける場合、スケジュール調整が結構大変です。早め早めにチェック・問い合わせするようにしてくださいね。
黄熱以外の予防接種についての情報
皆さんもネットで感染症についての情報を集めていると不安になり、どれを受けたらいいのか迷ってしまうと思いますので、そのことについてこちらにまとめました。
黄熱ワクチン接種申し込みの注意点
予約がいっぱいのこともある
私は今回、ギリギリの申し込みでも空きがありましたが、予約がいっぱいだとその回は受けられないそうなので、早めに申し込むことをおすすめします。
綴りはパスポートと同じ表記で
国際予防接種証明書、通称「イエローカード」に記載する名前は、パスポートと同じローマ字表記にしなければならないので、必ず綴りを間違えないように伝えてください。
イエローカードはワクチン接種後、出来上がったものをすぐに受け取る形なので、接種当日訂正することが出来ません。受け取ったときも間違いがないか必ず確認してください。
黄熱ワクチン接種費用
黄熱の予防接種は日本全国どこの検疫所で受けても、
11,180円(接種料金が10,300円+証明書発行料金が880円)
なので、その分の収入印紙を購入し、接種場所に持って行きます。
(※2020年2月追記)
注1:2017年に受けた時の価格なので、変わっているかもしれません。必ず確認してくださいね。
注2:検疫所以外でも実施している医療機関が4か所あるようですが、検疫所で受ける場合と価格が違います。こちらも問合せいして確認するようにしてください。
私は今回、A型肝炎(7,500円)と破傷風(3,700円)も同時接種することになったので、合計22,380円分の収入印紙が必要になりました。
10円単位の印紙は大きな郵便局などでしか扱っていないと聞いていましたが、近所に新しく郵便局がオープンしたので行って聞いてみました。
最初「えっと…」みたいな反応だったので、あれ?扱ってないかな?と思ったのですが、オープンしたてで置き場所とか慣れていないだけだったかも(笑)
無事、金額ぴったりの収入印紙を購入。お近くの郵便局で大丈夫だとは思いますが、できれば規模が大きいところに行った方が無難かもしれません。
ちなみに、10円単位の収入印紙が手に入らず、例えば11,200円のように多い額を持って行くのは、接種するのには問題ないそうですが、おつりはもらえないので20円分は破棄する形になるそうです。逆に額が足りないと問題なので必ず確認してくださいね。
黄熱ワクチン接種 当日の流れ
私が受けた際の流れになります。接種場所によって異なるので必ず流れを確認するようにしてください。
海外旅行外来受付へ
受付開始ちょうどぐらいに中に入りました。「海外旅行外来」って、なんかイイ!
私のところでは14時から14時30分まで受け付けだったのですが、ほかのところも同じような感じだと思いますので、遅くても受付終了までに間に合うように行き、遅れる場合は必ず申し込みをした検疫所に電話してください。
待合室で待っているのが、ビジネスマン風のおじさま数人、若い女性数人。地方都市だし、マニアックな(?)予防接種だと思っていましたが、結構いるんだな~という印象。国際空港近くの都市ではもっと混み合うかもしれません。
問診表と申請書を書く
熱が37.5度以上あると受けられません。ここまで来といて熱があって受けられなかったら泣きます。
測ってみると、37.1度…
なんで微熱。。
風邪をひいているわけでもなかったのですが。
一応規定よりは低いけど大丈夫なのかな。ドキドキ要素が増えてしまいました。
とりあえず、問診票に37.1度と書き( ;∀;)
あとは持病やアレルギー等を申告する欄がありましたが、私は同じことを予約の電話で聞かれたので、受けられない可能性がある人は電話の時点で言われるのではと思います。
申請書は、申し込み用紙みたいなものです。書き方の説明がありますので大丈夫だと思いますが、収入印紙は当日その申請書に貼ります。必ず忘れないように持って行ってください。
医師の診察
接種前に必ず医師の診察を受けます。電話受付の時点での順番なのか、私は診察まで結構待ちました(前述の通りギリギリの申し込みだったので)。
心配していた体温の件は、「平熱高めですか?」と聞かれましたが、「37.5度より低ければ受けられますので」とのことでした。
(´▽`) ホッ。
(ただし、それ以下でも体調が悪かったら接種を受けることができないようなので、当日熱はないけれど体調がすぐれないという方は必ず申し出てください。)
それ以外は特に難しいことは聞かれませんでした。特別な病歴とか最近別の予防接種を受けたとか、そういうことがあればいろいろと聞かれるのではと思います。
副反応(副作用)が出る可能性や重篤な副反応が出た例について説明がありましたが、おそらく私の年齢(30代)では大丈夫でしょうということでした。(それでも何かあれば要報告です)
ついに黄熱ワクチンの接種
黄熱ワクチンは「生ワクチン」と呼ばれるタイプのもので、接種後4週間は別のワクチンを受けることが出来ません。そのため、同時接種することになっていたA型肝炎と破傷風の予防接種は先に受けます。
この2つは問題ないです。普通の注射。ちなみに、上腕にするタイプです。
次は、問題の黄熱…
ネット上でも、「めっちゃ痛い!」という噂が飛び交っていたので、ドキドキしていました…
いざ、接種。
うーん、確かに痛い。基本筋肉注射って痛いんですよね。でも、私、子供のころ体調を崩しやすかったのでしょっちゅう注射していたせいか、悲鳴を上げるほど痛いという感じではなかったかも…大人の方なら絶叫まではしないと思いますのでご安心ください(笑)
※あくまで私個人の感想です。。
接種後、体調が悪くなることもあるので、30分待機して様子を見てから帰宅となります。私は体調の変化がなかったので、これにて終了です。黄熱の予防接種証明書(イエローカード)を受け取り、なんだか感動(笑)
記載の名前などが間違っていると大問題なので、必ずその場で確認しましょう。
↓これがイエローカード(の一部)。載せるためにさっき(旅行後)撮ったので、もうヨレヨレです(笑)
本当に痛いのは…
痛いのは、接種した後でした。。
黄熱のワクチンを注射したところが腫れて、蚊に刺されて化膿した時みたいな感じになりました。。
数週間、その嫌な感じが続きました。まあ、1回打てば一生効果が続くワクチンなので、そのぐらいは我慢します…
他の感染症についての参考記事
これで黄熱に関しては安心ですが、黄熱の予防接種をしなければならない地域ということは、おそらくマラリアなどの心配もあるはずです。
蚊に刺されないのが一番ですので、強力な蚊よけは必需品となります。
蚊よけに、ディートまたはイカリジン
オススメは、日本国内の販売上限であるディートが30%含まれていて、いろいろな虫に効果を発揮するこちら↓
また、皮膚が弱い方にはイカリジンの虫よけがおすすめ。イカリジンが15%含まれており、ディート30%のものと同じ効果が期待できる上、皮膚の弱い方やお子さんにも安心して使用できます。
KINCHO お肌の虫よけ プレシャワーPRO イカリジン 80ml (ディートフリー)
あとがき
いかがでしたか?黄熱の予防接種は1回で生涯効果が続くワクチンですが、受けたいときに受けられるとは限らないので、早めに準備するようにしましょう。
噂にあった「痛い」というのは、私的には、接種した後の方がくせ者でした。。痛いというかかゆいというか、、あれはホント嫌な感じでした~。でも跡形もなく治りますよ!
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