まいしゃごーごー

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医療・健康関連 渡航準備

【アジア・アフリカ・中南米】予防接種の種類と選び方。感染症が心配なら受けよう!

投稿日:2017年12月24日 更新日:




こんにちは!

海外、特に途上国とされている国に渡航するとき、まず心配なのが感染症ですよね。旅仲間から、屋台の食べ物でおなかが大変なことになったとか、蚊に刺されて高熱が出たとか、そういうエピソードはよく聞きます。。ただでさえ体調を崩しやすい私はガクガクブルブルです…

お仕事などで、所属先から海外派遣される方は、「これらの予防接種を受けてください」と指示があると思うのでいいのですが、個人旅行で対象地域に行く場合、どの予防接種を受けるべきか分からないですし、費用もそれなりにかかります。そもそも予防接種って受けた方がいいの?などと悩んでいらっしゃることと思います。

私がタンザニアに行くことになったときも、何を受けたらいいか迷いました。予防接種の選び方のポイントをお伝えします。

※予防接種には副反応(副作用)のリスクがありますので、必ずご自分でよくお調べになり、検疫所や医療機関に相談したうえで、ご自身の判断で予防接種するようにしてください。あくまで、この記事は私の経験とポイントをお話しするものであり、予防接種に関する一切の責任は負うことができませんので何卒ご了承ください。

 

感染症と予防接種の種類

厚生労働省検疫所で、感染症の危険がある国に渡航する際に推奨している予防接種の種類と対象者は以下の通りです。(病名をクリックすると詳細と料金目安に飛びます。)

予防接種 対象
黄熱 感染リスクのある地域に渡航する人
A型肝炎 途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人。特に40歳以下
B型肝炎 血液に接触する可能性のある人
破傷風 冒険旅行などでけがをする可能性の高い人
狂犬病 イヌやキツネ、コウモリなどの多い地域へ行く人で、特に、近くに医療機関がない地域へ行く人
動物研究者など、動物と直接接触する人
ポリオ 流行地域に渡航する人
日本脳炎 流行地域に長期滞在する人(主に東南アジアでブタを飼っている農村部)

出典:厚生労働省検疫所FORTH「海外渡航のためのワクチン」より

これらの感染症について、流行地やワクチン接種料金の目安などを次の項目で見ていきます。

黄熱

黄熱(黄熱病、英語:Yellow fever)はアフリカと中南米の熱帯地域で流行している、蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることでかかる感染症です。通常3~6日の潜伏期間の後、発熱や寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などの症状が出ます。1回の予防接種で生涯有効の免疫が付きます。

接種料金は日本全国どこで受けても一律11,800円です。最寄りの検疫所に申し込みます。

予防接種についてはこちら↓

黄熱の予防接種、費用や副反応(副作用)について。地方在住の方は日程要注意!


ブラジルで黄熱の流行が拡大しているので、渡航予定の方は最新情報を入手するようにしてください。

ブラジルで黄熱の流行拡大!渡航予定の方は黄熱の予防接種を受けましょう!

A型肝炎

A型肝炎(英語:Hepatitis A)は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。潜伏期間は2~7週間と長く、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られます。

一過性の感染症ですが、かかってしまうと治療法がないので、予防接種をおすすめします。

接種料金(国内承認の国産ワクチン)は1回大体7000円台~8000円台というところですが接種する医療機関によって変わります。

B型肝炎

B型肝炎(英語:Hepatitis B)は、B型肝炎ウイルス(HBV)が血液や体液を介して感染し、引き起こされる肝臓の病気です。中国、東南アジア、南アフリカ諸国で感染者(キャリア)が多いそうですが、特に東南アジアでの保有率が高いのだそうです。

消毒が不十分な医療器具や注射針、輸血や腎透析で感染する恐れがあるということから、血液や体液の接触がある可能性がある方はワクチン接種をおすすめします。(医療従事者や特殊な活動をする方でなくても、渡航先での思いがけない入院というのはありうるので)

注意すべき点は、日本はB型肝炎のワクチンは任意接種となっている(子供のころに揃って受ける定期接種がない)ことです。全員接種が行われていないのは日本やヨーロッパの世界数か国だけだそうです。つまり、任意接種を受けなければワクチン接種なしの状態で海外に行くことになりますので、心配な方はワクチン接種を検討してみてください。

費用は、6000円台~8000円台が目安ですが8000円前後のところが多いように見受けられました。

破傷風

破傷風(英語:Tetanus)は、破傷風菌が傷口から体内に侵入することで感染を起こす感染症です。潜伏期間は3日~3週間で、口があきにくい、舌がもつれる、顔面が引きつる、強い肩こりなどが起き、その後、手足や背中の筋肉が硬直して体が弓なりに反る特徴的な全身のけいれんと体の激痛、のどの硬直などを起こし、予後が悪い状態になります。

書いていてもゾッとする恐ろしい病気ですが、破傷風菌は途上国に限らず、世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しているそうです。気付かないほど小さな傷口から菌が侵入するそうで、冒険旅行のケガだけでなく、不衛生な医療施設での医療行為で感染することもあるとか…

子供のころに受けた三種混合ワクチンに破傷風ワクチンが含まれているのですが、10年以上たっている場合は追加接種をすすめているそうです。

私も、追加1回でよかった可能性もあるのですが、かなり年数が経っていることから( ;∀;)、念のため3回接種(2回で効果を発揮し、1年~1年半後に受ける3回目接種完了で10年間抗体が持続)を受けることにしました。

接種料金は1回3000円台~4000円台です。

狂犬病

狂犬病(英語:rabies)は、発病するとほぼ助からない病気で、日本のような狂犬病清浄地区はごく一部の国だけなんだそうです。

特に危険な感染症の1つであるため、病気やワクチンの詳しい説明をぜひ一度お読みいただきたいなと思います。こちらの医療機関の説明がとても詳しく参考になるので、掲載させていただきます。

医療法人及川医院「狂犬病ワクチンについて」

ポリオ

日本では定期接種(全員が接種する)でポリオのワクチン接種を行っていること、追加接種を取り扱っている医療機関が少ないということで、割愛します。興味がある方はトラベルクリニックなどに問い合わせてみてください。

日本脳炎

日本脳炎(英語:Japanese encephalitis)は、アジア諸国で広く流行している感染症で、潜伏期間は6~16日間とされ、高熱、頭痛、嘔吐などで発病、意識障害やけいれんが起き、後遺症が残ることもあります。人から人へは感染しませんが、ウイルスを持つブタを刺した蚊から人に感染するそうです。

子供のころ定期接種を受けた記憶がありますが、有効期間は3~4年といわれているそうで、追加接種が推奨されています。

接種料金の目安は、大体5000円台~7000円台、6000円前後のところが多いように見受けられました。

その他

他にも、腸チフス、コレラなど、流行地に行かれる方に推奨されるワクチン、おたふくかぜ、水疱瘡など、抗体があるか心配という方に推奨されるワクチンなど、さまざまな種類のワクチンを取り扱っている医療機関、トラベルクリニックがあります。ただし、たくさんの種類のワクチンを扱っている医療機関は限られますので、WHOや厚生労働省のウェブサイトなどで渡航先の感染症発生状況をお調べいただき、各医療機関に問い合わせてみてください。

※ 黄熱ワクチン以外のワクチン接種料金は、目安です。各医療機関によって異なりますので、接種を希望する医療機関にお問い合わせください。

 

予防接種を選ぶポイント

私が予防接種を選ぶうえで考慮した項目をまとめると、以下のようになりました。予算やお住いの地域、ご年齢など(副反応のリスク)で変わってきますので、あくまで参考として読んでいただけると嬉しいです。

可能であれば、トラベルクリニック等に相談するのがベストです。

まず確認しておきたい項目

接種が入国の必須条件かどうか

黄熱の予防接種は入国の必須条件になっている場合があるので、必ず確認するようにしましょう。(到着国で必要なくても、経由する国によって必須になる場合もあるので情報を把握しておきましょう)

行先でどの感染症が発生しているか

WHOや厚生労働省のホームページで、自分の行先でどんな感染症が流行しているのか、その感染症にはワクチンや予防薬があるのかなど、確認しましょう。

渡航先できちんと医療機関にかかれるかどうか

渡航先が首都など、その国の大都市だとしても、先進国と同じ水準で医療が受けられるとは限りません。また、きちんとした医療を受けられない僻地に行く場合は特に注意が必要です。

接種料金

決してケチらない方がいいです。ケチらない方がいいのですが、1回で済まない予防接種もあるので、トータルは結構な金額になります。きちんと計画を立てて、必要なワクチンを受けられることをおすすめします。

効果が出るまでの接種回数

接種が1回で済まないものも結構ありますので、スケジュールを立ててワクチン接種を受けてください。(渡航までに必ず2回、帰国後に3回目を接種で数年の効果が持続、など)

滞在期間と目的

長期滞在の方がリスクは高まりますが、短期滞在でも、冒険旅行に行くとか、研究目的で動物と接する機会があるなど、目的によっては予防接種が必要になってきます。

お住いの地域で受けられるかどうか

これは結構重要な問題で、お住まいの地域によっては他県に行かないと受けられない予防接種もあります。トラベルクリニックですと海外の感染症の情報を把握していて、様々な種類の予防接種を取り扱っていますが、大都市にしかないようですね。(まいしゃも地方住まいですのでなかなか大変です)

地方都市でも主要なワクチンは受けられますが、希望のワクチンを取り扱っていなかったり常備していない医療機関もありますので、早めの準備が必要になります。

 

【参考】私がアフリカ行きで選んだ予防接種

  • 黄熱
  • 破傷風
  • A型肝炎

破傷風とA型肝炎は、3回接種のうちの2回を受けて行きました。(3回目は通常帰国後になります)

黄熱 1回(11,800円) + 破傷風 2回(3,500円ぐらい×2) + A型肝炎 2回(7,500円ぐらい×2) = 33,800円ぐらい

「ぐらい」とか言ってすみません。。破傷風とA型肝炎2回目を別な医療機関で受けたのですが、そこの価格が見つけられず( ;∀;)

分かり次第修正します。。でも、3種類でも大体この金額かかってます。

狂犬病の予防接種は受けるべき?

発病すればほぼ助からないという恐ろしい病気なので、受けた方が安心です。

ただ、私が受けなかった理由は、

  • 費用が高額であること(1回15,000円~、回数は3回なので×3)
  • 3週間の滞在であること
  • 医療機関のある都市部であること
  • 冒険旅行はなく、ほとんどが車移動になること

何かあったときは絶対にすぐ医療機関にかかるようにすることが大事で、予防接種(暴露前接種)を受けた場合でも、動物に噛まれた際にはワクチン(暴露後接種)を受けないといけないようです。

狂犬病という名前ですが、イヌ以外の動物でも感染する危険性があります。引っかかれたり、なめられただけでも危険性があるそうなので、まずは動物に触らない、近寄らない、ということが大切です。とはいっても、途上国ではその辺に野犬がウロウロしています。触らないのはもちろんですが、不用意に刺激したりしないようにしましょう。コウモリなどからも感染する危険があるので、洞窟探検なども注意が必要です。

※受けるかどうか、必ずご自分の判断で決めてくださいね。

 

感染症を防ぐコツ

感染症のリスクがある国に行くのであれば、感染症を100%防ぐことはできません。「コツ」と言っておいてアレですが、とにかく準備万端にしておく、気を付けるのが一番です。ですが、気を付けるためには、「何をどう気を付けるのか、事前に何をしておけばリスクを軽減できるのか」という知識を付けることが必要です。

ネットでも情報は得られますが、渡航先のネット事情が悪いことも考えられますので、感染症に関する書籍を1冊手元に置いておくことをオススメします。

海外感染症についてのオススメ書籍

海外渡航にあたって、感染症が不安な方にオススメの一冊はこちら。世界の感染症の現状、予防接種の最新情報が掲載されています。特に、国内外のワクチンについて紹介されており、

  • 日本で承認され、市販されているもの
  • 日本で承認されているが、市販されていないもの
  • 海外では使用されているが、日本では未承認で市販されていないもの

と分類して解説されています。ネットで調べてみたもののどれを受ければいいのか分からなくなってしまった!という方はご一読を。

有効な虫よけ剤をきちんと使う

ただいま虫よけ剤「ディート」や新たに認可された虫よけ成分「イカリジン(ピカリジン)」についての記事を執筆中です。(追記:当該記事を執筆しましたので掲載します。)

蚊が媒介する感染症#2 虫よけ成分ディート、イカリジンとは?蚊対策グッズ紹介!

蚊など、虫が原因の感染症には、ワクチンがまだないものもあるので、感染の危険がある国では虫よけ剤で防ぐことも必要になってきます。

オススメは、日本国内の販売上限であるディートが30%含まれていて、いろいろな虫に効果を発揮するこちら↓

 

また、皮膚が弱い方にはイカリジンの虫よけがおすすめ。イカリジンが15%含まれており、ディート30%のものと同じ効果が期待できる上、皮膚の弱い方やお子さんにも安心して使用できます。

 

あとはもうとにかく気を付ける

予防接種は重要な準備の一つですが、予防接種がない病気もありますので、やはりリスクは付きまといます。

食べ物から感染する病気であれば、

  • 屋台などの食べ物は気を付ける
  • 信頼のおけるペットボトル飲料水しか飲まない
  • 生野菜、カットフルーツなど生の食品は食べない
  • 食べ物は完全に火が通っていることを確認する

虫が原因の感染症は、

  • 有効成分の濃度が高い虫よけスプレーやクリームを使う
  • 蚊帳を使う
  • 肌を露出しない(と言っても耐えられない暑さの場所もありますが…)

そうやって予防していくしかありませんし、かかるときはかかってしまいますが、できるだけ気を付けるようにしましょう。

 

 あとがき

いかがでしたでしょうか?どうしても感染症が怖い、という場合、残念ですが旅行を取りやめる選択肢もあります。でもやっぱり、自己責任とは分かっているけど行ってみたい、という旅人の皆さん。すべては皆さんの判断次第ですが、参考になりましたら幸いです。

今後、蚊が媒介する感染症(マラリアなど)と、蚊に刺されないための虫よけ剤「ディート」や、日本で新たに認可された虫よけ成分「イカリジン」についても書いてみたいと思います。

(2018.2.12 追記) 蚊が媒介する感染症について書きました。

蚊が媒介する感染症#1 マラリア・ジカ熱・黄熱病など。ワクチンがないものも?!

蚊が媒介する感染症#2 虫よけ成分ディート、イカリジンとは?蚊対策グッズ紹介!

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