アジアの学校で日本語アシスタントをしたり、日本文化を教えたりできる「日本語パートナーズ」の募集が再開されました!
しかし、新型コロナウイルスの流行はいまだ続いています。
このコロナ禍で、日本語パートナーズは確実に派遣はされるのでしょうか?
今回は、主催の国際交流基金から公式に出されている新型コロナウイルスへの対応に関する情報の他に、私が知る参加者の経験と合わせて書きますが、正しい情報に関しては、必ず国際交流基金に問い合わせるようにしてくださいね。
新型コロナウイルスの影響は?
日本語パートナーズでは、新型コロナウイルスの影響で、
- 2019年度に派遣された国・地域の一部で早期帰国
- 2020年度派遣は全て中止
となりました。
実際に、私が知る日本語パートナーズ参加者が、新型コロナウイルスの流行により、早期帰国しています。
また、現地でも、国内旅行を控えるように言われたそうです。
(※日本語パートナーズでは、平常時には既定の日数以内で、国内旅行をすることが出来ます。海外旅行は元々認められていません。)
募集は再開したものの、確実に派遣できることになったから募集を再開した、という意味ではないと思っています。
途中帰国、派遣延期、派遣中止はあり得ることですし、これは新型コロナウイルス以外の理由(国内情勢の悪化等)でも起こり得ることですので、念頭に置いておくことが必要になります。
派遣途中にコロナが悪化した場合は?
一旦現地に派遣され、途中帰国になった場合、日本で待機し、状況がよくなればまた戻ることができますが、そのまま終了になる場合もあります。(この規定は変わるかもしれませんので、気になる方は国際交流基金に問い合わせてみてください。)
2019年度派遣は、台湾・ベトナム・ラオスの派遣組が新型コロナウイルスの影響で一時帰国となり、日本で待機していましたが、そのまま派遣終了になりました。
感染症の流行や国内情勢の悪化で、突然帰国を余儀なくされることは、日本語パートナーズに関わらず、海外にいれば起こりうることです。
特に、日本語パートナーズやJICAの青年海外協力隊などは、国のプログラムなので、帰国の指示が出た場合は絶対に逆らうことができません。
派遣前に中止された際の補償や振替派遣は?
日本語パートナーズ派遣前に派遣中止という決定が下されると、現地に行けないだけでなく、経済的な補償は一切ありません。
これは、応募に際して、最も注意が必要なポイントとなります。
そこでもう内定を辞退して、次の道に進むのであれば新しい仕事を探せますが、翌年の振替派遣に参加する場合(これも100%行われる保証がない)や、出発が数ヶ月延期されるとなった時は大変です。
実家で、家族のサポートが得られる人や、待機の期間がどのぐらいになってもさほど影響がない方は問題ないかもしれません。
しかし、生活費を稼がなければいけない人や、休学・休職の期間が決まっている人は、先が見通せなくなってしまい、辛いと思います。
ですから、日本語パートナーズに行くために退職をしてしまった人は、非常に困難な状況に陥る可能性があるので、バックアッププランも考えておかなければなりません。
休学や休職の場合も、日本語パートナーズが延期・中止になった際に復学・復職がすぐにできるのかどうか、確認しておく必要があります。
派遣決定 → 延期もある
派遣決定の連絡があった場合でも、その後の状況悪化で再延期・再度中止になる可能性はあります。
実際、2020年度の派遣が中止になりましたが、内定者は翌年の振替派遣にそのままスライドすることができたようです。
ですので、公式情報では「2020年度は派遣中止」と出ていますが、振替を希望した内定者は結果的には「延期」という形になりました。
しかし、その、2021年に出発予定だった参加者の一部が、再度の延期により待機しているという話を聞きました。
同じ国の中でも一部の地域の参加者だけ派遣され、未だ待機している人がいる…ということも発生しているそうです。
新型コロナウイルスの感染状況は、一時的によくなっても、また悪化することがあります。
出発日が決まっても、その日に確実に出発できるかどうかは状況次第…のようですので、注意が必要です。
振替派遣が100%行われる保証はない
先ほども述べたように、2020年度の派遣はすべて中止になり、希望者は翌年の2021年度派遣に繰り越しになったとのこと。
しかし、今回の募集(2022年の派遣)に関しては、中止になった場合、振替の派遣(2023年度への振替)があるかどうか未定だそうです。(公式ホームページに明記してあります)
元々、日本語パートナーズは、東京オリンピックの2020年までということは大々的に言われていましたので、日本語パートナーズ自体が存続するかどうか、未定なのかもしれません。
よって、中止が決定し、そのまま翌年以降の派遣もなしになる可能性があるということも覚えておいてください。
応募すべきか、しないべきか?
以上のことを踏まえると、応募を非常に悩むと思います。
内定をもらったからと言って、行ける保証がないなんて…と思うかもしれませんが、内定をもらわなければ、日本語パートナーズとして派遣されることは不可能なのです。
バックアップのプランが立てられそうな人は、挑戦してみてもいいかもしれません。(あくまでも、ご自身の判断で決めてくださいね!)
逆に、今はバックアップのプランを立ててから応募できる、とも言えます。
私が応募した時は、こんなことが起きるなんて思ってもみなかったので…
本来は、そういう可能性も加味して応募しなければなりませんでしたが…コロナが流行る前にそのような考えに思い至っていた人は少なかったのではないでしょうか?
日本語パートナーズがダメだったとしても、日本語教育の勉強をして力を蓄え、状況がよくなってきてから海外の日本語学校に応募したり、青年海外協力隊などのプログラムに応募することもできます。
いずれにしても、日本語パートナーズだけが唯一の選択肢ではないので、
- 行けなかった時のバックアップのプランを考える!
- 全力で選考に臨み、内定をもらう!
- 行けなかったら、それも運命と思い、別の道にチャレンジする!
現状、これがいいのではないでしょうか?(繰り返しますが、ご自身の判断と準備の下、進めてくださいね!)
感染症の流行は、自分ではどうすることもできないことが辛いですね…
まとめ
新型コロナウイルスの影響で、日本語パートナーズが中止・延期になっている事実は、応募を検討されている方には不安な要素だと思います。
こちらのブログで、日本語パートナーズの応募に関して色々と情報発信をしているので、こういった側面もお伝えしておかねば…と思い、書きました。
日本語パートナーズの派遣が内定し、派遣される前に中止になった場合、
- 休学、休職、退職等をして臨む人は困難な状況に陥る
- 主催の国際交流基金による経済的な補償はない
- 翌年確実に派遣される保証はない
これらの、経済的な補償がないことや、翌年の振替派遣未定に関しては、日本語パートナーズ公式ホームページにも書かれています。
新型コロナウイルスへの対応についての質問が、Q&A形式で書かれていますので、一度ご覧になってみてください。
新型コロナウイルス感染症への対応について | 日本語パートナーズ公式ホームページ
しかし、基本的にはぜひ、応募して頂きたい!と思っています。
旅や留学では経験できない、現地のローカルな学校での、超ディープな日々が待っています。
内定をもらわなければ、行ける可能性はゼロです。
なので、先ほども書いたように、行けなかった時に路頭に迷わないよう、バックアップのプランを立て、選考に臨んでいただければと思います。
このような状況下でも絶対に日本語パートナーズを目指すぞ!という方は、他の記事も書いておりますので、ぜひ読んでみてくださいね!↓
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