今回は日本語パートナーズの1次選考(書類)を通過した後に受ける健康診断の注意点と、頭を悩ませる英文履歴書について。
記入例もありますしそんなに難しくないとはいえ、「特技」の部分は英作文が必要になるので、書き出しなどの例文等もご紹介したい思っています。
※こちらの記事に書いてある情報は、私が合格した数年前の時点での話ですので、今は変わっている可能性があります。この記事は参考程度にとどめ、不明点は必ず問い合わせるようにしてください。
1次選考のポイントについて書いた前回の記事はこちら↓
1次選考通過後の注意点
準備は計画的に
まずは、日本語パートナーズの1次選考を通過した方、おめでとうございます!!1次を通過した後はスケジュールが割とタイトなので、計画的に準備を進めていく必要があります。
1次を通過すると、いくつか提出する書類がありますが、
- 健康診断(健康診断個人票に記入してもらう)
- 健康自己申告書の記入
- 和文・英文履歴書の記入
を行い、期限までにすべてを提出する必要があります。私のときは締め切りまで3週間ほどでした。
特に健康診断は、自分で予約し、費用も自費、締め切りに間に合うように結果を受け取らなければなりません。授業や仕事があると、なかなか大変です。(健康診断については後述します。)
提出書類や締め切りまでの期間は変わっている可能性があります。必ず1次通過のメールをよく読み確認してください。
面接の日程は変更不可
面接の日程は、1次通過の通知メールに記載されていますが、日程・時間ともに変更することができません。ご注意ください。
健康診断(海外派遣労働者の健康診断)
海外、しかも日本ほど医療水準が高くはない国や地域に派遣されるという性質上、「健康診断」も選考の項目として重要視されていると思われます。
説明会の質疑応答で「健康診断の審査基準」について質問が出ていましたが、「健康診断の審査については別の専門機関に依頼しているので、国際交流基金ではどういう健康状態・診断結果だとダメというのは分からない」という回答がありました。
つまりここは、短期間ではどうすることも出来ない部分です。まずは指定された項目をきちんと検査し、不備のないように気を付けて、締め切りをすぎないように提出してください。
健康関連で作成する書類は、
- 医療機関で受診し記入してもらう「健康診断個人票」
- 自分で記入する「健康自己申告書」
「健康診断個人票」は医療機関に書いてもらうだけなので、難しいことはないと思います。(※3ヶ月以内に受けた健康診断・人間ドックで、検査項目全てをカバーできる場合は、医療機関に転記してもらうこともOKだそうです。)
健康診断の注意点をいくつか挙げてみます。
健康診断が出来る医療機関は限られている
日本語パートナーズ1次通過後に受診する健康診断は、「海外派遣労働者の健康診断」という、基本検診よりも少し検査項目の多いものになります。そのため、
- どこでも受けられるわけではない
- 結果が出るのに時間がかかる
- 追加料金がかかることがある
これらの点に注意しなければなりません。特に、地方在住の方は注意。
私は地方在住ですが、海外派遣労働者の健康診断が受けられる医療機関が近くにほとんどありませんでした。受診可能な県立病院がありましたが、結果が出るまでに2週間ということで、受診しに行ける日から2週間後では提出締め切りに間に合わないことが分かり…
たまたま関東の方に少し長く滞在する用事があったので、そこで受けました。基本的には1週間での結果受け取りが可能とこのとでしたが、オプションで、3日後や最短翌日に結果を受け取れるプランもありました。検診自体もオンライン予約が出来たので、空き状況もすぐに分かり、とても便利でした。
お仕事で忙しい方は、オンラインで随時空きがチェックできる医療機関がいいかもしれません。
「予約時に、指定された検査項目が書かれた様式をFAX等で提出してください」という医療機関もあります。その場合は指示に従ってください。私は当日持参でOKでした。
再検査の可能性も考えて早めに受診
先ほども書きましたが、1次通過後、3週間以内(※期間は変わる可能性はあります)に行うことは、
- 健康診断
- 健康自己申告書の記入
- 和文・英文履歴書の記入
これだけ見ると、結構余裕じゃない?と思うかもしれませんが、健康診断はなるべく早く、そして結果も早く出る医療機関にした方がいいです。なぜかと言うと、健康診断で「要精密検査」と出る可能性があるからです。
その場合は再度予約を取って再検査することになります。その可能性を考えると、3週間は結構タイトです。
本当は何もなかったとしても「要精密検査」として引っかかることは時々ありますが、再検査をする時間がなく、結果を提出できなかった場合、「要精密検査」という結果のまま2次選考が行われることになります。
そうなると、(真相は分かりませんが)おそらく不利になるのではと思います。
無理にオプション料金を払って翌日受け取りなどにする必要はなさそうですが、
- 出来れば1次選考の結果が来る前に受診できる医療機関は見つけておく
- 1次選考を通過したらすぐに健康診断を受ける
- 1週間ぐらいで結果を受け取れるところにする
この辺りは押さえておいた方がよさそうです。
検査項目やオプションの追加料金に注意
私が健康診断受けたクリニックでは「海外派遣労働者の健康診断」を受けることが出来ましたが、日本語パートナーズ選考用に指定されている項目のうち、3つが追加料金2,000円ずつかかると言われました。
そして、指定用紙の持ち込みも、持ち込み料が500円かかりました。
合計で16,000円ほど。。泣
痛い出費でした…
健康診断の料金や、追加料金は医療機関によってまちまちです。(もっと安くできるところがあると思います。)
私は滞在先やスケジュール等の関係でそのクリニックしか受けるつもりがありませんでしたが、受け取りまでの期間や料金、空き状況等を加味して医療機関をじっくり比較すると、結構時間がかかると思います。1次通過前から準備しておいた方がいいのはそのためです。
地方在住の人は、面接までの交通費や宿泊費が自腹でかかってくるので、結構な出費を覚悟しておいた方がいいです…泣
健康自己申告書
この用紙は、既往症(過去にかかった病気)等について自分で記入して申告する書類です。サンプルを見ながら書けば難しい箇所はないと思います。
健康自己申告書は正直に書こう
合格したい一心で、過去の病歴を隠したい気持ちも出てくるかもしれません。しかし、派遣先では日本のような医療水準で治療を受けられない可能性があります。そうすると、たくさんの人に迷惑がかかってしまいます。
特に、
- 現在の持病
- 服用中の薬
- アレルギー
- 既往症(病歴)
は命に係わるかもしれませんので、きちんと申告しましょう。
和文・英文履歴書
こちらも記入例があるのでそんなに難しくはありません。サンプルを見ながら書けば大丈夫なので、必ず照らし合わせながら書いて下さい。
和文の履歴書は問題ないと思いますので、省略します。
英文の履歴書も、経歴等の部分、例えば会社名や出身校の名前は、検索すれば英語での書き方は分かると思います。
問題は、特技の部分ですね…「自分は何が出来るのか」というのを英語で説明するのですが、ここは完全に英作文をしなければならない部分です。
人それぞれ出来ることが違うため、そっくりそのまま書き方を挙げても仕方がないので、書き出しのバリエーションをいくつか紹介します。
特技欄の英作文ヒント
「何が出来るのか」について書くので、基本的には"I can"で書き始めていけばいいと思います。多少「学生時代からやっています」のように、どのぐらいやっているのか「歴」が分かるように付け加えるのもいいですね。
下記の例文をそっくりそのまま書いてもちょっと短いかもしれません。ご自分の経歴に合わせて色々工夫して書いてみましょう。また、「Kendo(剣道)」等、日本のものはできれば英語で説明を入れた方がいいですね。
ネイティブのお友達がいる方は、見てもらうのもいいかもしれません。
I have been -ing since ... (~の頃から~をやっています)
例)I have been playing Kendo since junior high school. (中学のときから剣道をやっています。)
I am good at ... (~が得意です)
例)I am good at calligraphy. (書道が得意です。)
I can teach how to ... (~のやり方を教えることができます)
例)I can teach how to play Kendama. (けん玉の遊び方を教えることが出来ます。)
I can introduce ... (~を紹介できます)
例)I can introduce Japanese food. (日本食を紹介できます。)
I can explain the meaning of... (~の意味を説明できます)
例)I can explain the meaning of Ema. (絵馬の意味を説明できます。)
あとがき
1次選考のときもそうでしたが、不備のないように何度も確認しましょう。特に、健康診断で医療機関に書いてもらったものは、その場で確かめて、抜けている項目がないかどうか確認してください。
次回は面接について!私が行った対策と、実際の面接について。めっちゃ緊張しますので、面接が近づいたら出来るだけ休息を取り万全の態勢で臨みましょう~!
(2019.6.2 次記事リンク追加しました↓)
(2021年9月11日 多くの方がご心配されている英会話テストについて書きました。↓)
アジアに興味があって日本語パートナーズを検討されている方へ。アジア留学についても書いています↓
Copyright secured by Digiprove © 2019