ドキドキしてしまう空港の保安検査(セキュリティチェック)。混雑するわ、いろんなものを取り出さないといけないわ、ゲートでピンポンなるわでプチパニックの時間ですよね(汗)。
意外と知らない、手荷物の注意事項もあるので、今一度確認しておきたいところ。少しでも不安を軽減できるよう、私のマヌケな体験談などを交え、ご紹介します。
(国際線と国内線で異なる部分は、分けて書いてあります。)
※新型コロナウイルスの影響で、手順等が変更になっている可能性もあります。係員の指示に従ってください。
意外と知らない手荷物の注意点!
モバイルバッテリーは特に注意!
モバイルバッテリーは、必ず機内持ち込み手荷物に入れるようにしてください。何となく、機内に持ち込んではいけないような気がしませんか?
しかし、モバイルバッテリーは逆に、貨物室に入れてはいけないのです。
貨物室は、客室内よりも温度変化などが激しいため、発火の恐れがある上に、貨物室内で発火すると発見が遅れてしまいますよね。大事故につながる恐れがありますので、モバイルバッテリーは必ず、機内持ち込み手荷物に入れるようにしてください。
チェックインカウンターでも必ず確認されますが、モバイルバッテリーは預け入れるスーツケース等(受託手荷物、Checked Baggage、チェックインの時に係員に渡してしまうスーツケース等ですね)には入れることができませんので、注意してください。
万が一入れてしまったことを思い出したら、預けてしまう前に取り出して、機内持ち込み手荷物に入れ替えてください。
飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量などについては、こちらで詳しく解説してありますので、よかったらどうぞ。↓
刃物類は意外と複雑?!
刃物は機内持ち込み手荷物入れられないことはご存知の方も多いと思いますが、爪切りや眉毛用のカミソリ、文具のカッターナイフなどを普段持ち歩いている方もいるかもしれません。意外にも、機内に持ち込めるものはあります。
持ち込み可のもの
- 刃の長さが4cm以下のカミソリ類
- 電動シェーバー
- 爪切り
刃の大きさが小さいものはOKということなのですね。しかし、航空会社によって違うところもあるので、預け入れるスーツケースにしまった方が無難です。
持ち込みNGのもの
- カッターナイフ
- 折り畳み式の多機能ナイフ
これらはペンケースに入れてあったり、普段持ち歩いているカバンの奥底に入り込んでしまっていることもありますので、今一度確認し、預け入れるスーツケースにしまいましょう。
「クレベリン」は持ち込めません
(2020年3月2日追記)
新型コロナウイルスが猛威を振るっており、除菌などを謳う「クレベリン」をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
「クレベリン」には携帯型のものもあるので、つい持ち込んでしまいそうになりますが、航空法で機内持ち込みが禁止されているそうですのでご注意ください。
「クレベリン」には二酸化塩素や亜塩素酸ナトリウムが含まれており、漏れ出るとやけどをしたり、金属の腐食を招く恐れがあるため、機内持ち込み禁止なのだそうです。
空港の保安検査でカゴに出すもの
保安検査って焦りますよね…係員さんも指示はしてくれますが、列に並んでいるとき、前の方の人が何をしているのか観察してみるといいと思います。
どこの空港でも共通して、
- 電子機器類
- ポケットの中身(スマホ、カギなどの金属類)
- 上着
これらをカゴに載せるように案内がありますが、基本的には
- ノートパソコンを取り出すこと(タブレットは場合による)
- ポケットを空にすること
- 重ね着をしない状態になること
が求められています。
上着ですが、私は厚手のジャケットでなくても、パーカーやカーディガンを着ていたら念のため脱いでカゴに入れます。また、最近は靴を脱いでカゴに入れ、素足でゲートを通るように言われることもあります。脱ぎにくい靴やブーツなどは履いていかない方が無難かもしれません。
空港によってちょっとずつ指示が違ったりするので、係員の指示に従ってくださいね。
ノートパソコンをカゴに出す理由は?
空港で聞いた話によると、ノートパソコンがカバンに入っていると、X線を通してもカバンの中身をきちんと確認できないことがあるんだそうです。ですから、カゴに出す理由は、パソコン自体をチェックするためではなく、カバンをきちんと見えるようにするため、ということなんですね。
タブレットは、空港によるようです。出せと言われる場合もあれば、そのままでいいと言われる場合もあるそう。私はiPadを持っているときは、念のためカゴに出しています。
余計なものを出すと怒られる?
私は、ケーブル類、モバイルバッテリー、手回し発電の懐中電灯もカゴに出したことがありますが、実際には出さなくても大丈夫です。(ポケットに入っていたなら、必ずカゴに出します。)
指示がないものは「出さなくてもいい」ということにはなりますが、何となく怪しい感じに思われたらいやだな…と心配なものがあれば、カゴに出しても特に怒られるわけではありません。(よほどモタモタして迷惑にならない限り)
これは出すべき?と悩んでしまわずに、周りの人の出しているものを見たり、係員さんに少し聞いたりしながら、出来るだけ手早く準備しましょう。
ただし、たくさん出すとしまうのがツライです。汗
カゴは何個まで?
(2020.1.26)追記です。
先日友人に、
「パソコンとかを出すあのカゴって、1個に収めないとダメなの?」
と質問を受けました。
答えは、
「カゴは複数個使っても大丈夫!」です。
むしろ、カゴに置いたものが重なったりしていると、もう「カゴを一個使ってください」と指示されたりもします。10個も20個も使う方はいないと思いますが(笑)、私は3つぐらいになる時もあります。
幅を取ってしまうように見えますが、どんどん流れていきますので、そんなに心配はありません。
逆に、チェックが終わったあとは、カゴが流れてきたら、その場でしまうよりも後方のテーブルなどに持って行って荷物を詰めた方がいい、と個人的には思います。
カゴを受け取る場所は、結構わらわらと人が溜まってしまいがちなので、空港によっては、あちらに移動して詰めてください、と言われることもあります。
セキュリティゲートでなぜ引っかかる?
私はアクセサリーもベルトも付けませんし、カギなどの金属類は全て取り出してからゲートを通っています。それでも、たまに引っかかります。
考えられるのが、
- メガネ(ただし、セキュリティゲートを通る前に外せと言われたことはありません。)
- 女性の下着
この2つが明らかに金具がついているもの。それに反応することがあるのかもしれません。しかし、そのあとの係員によるボディチェックで引っかかったことはありませんので、本当に何か隠し持っているのでなければ、普通の人が問題になることはまずないでしょう。
それでも何だか、あの「ピンポーン」という音が鳴るとドキドキするし、悲しいですよね…
笑えないけどよくある話
靴下は穴が開いていないものを…
最近は、靴をスキャンするために靴を脱ぐように指示されることが増えました。そして、素足のままセキュリティゲートを通ります。
つまり、
靴下に穴が開いていると若干恥をかきます…
「自分は機内では靴を脱がないし、見られることはないだろう…」と思いきや、視界のいいところでガッツリ見られますので、靴下は新しいものを履いていってくださいね…
あ、ちなみに、保安検査での靴下の穴は私は未経験です。。はい。そのうちやりそう…(*´Д`)
液体物に注意!あ、飲み物持ってた…
国際線では液体物の持ち込みが制限されています。今一度確認してみたいと思います。
液体物の持ち込みは、
- 100ml以下の容器に入った液体物
- 容量1リットル以下の透明ジッパー付きの袋に入れる
- 100ml以下の容器でも透明ジッパーに入っていなければ持ち込み不可
という規定がありますが、詳しい説明は下記のページ等を参考にしてください。
航空機内への液体物持ち込み制限について(日本航空ウェブサイト)
そして、「透明ジッパー袋」についてですが、
- 市販のものでOK(ジップロックなど)
- 大きすぎるとNG(1リットル以下)
- 空港で買えることもあるが、買えない場合や高い値段で売っている場合もあるので、持参した方がよい
- 中身がしっかり見えるなら、ロゴや模様が少し入っているものでも大丈夫
- スライダーが付いていても大丈夫
液体物1個の規定量上限を超えていると(大きすぎると)捨てることになってしまうので、機内や乗り換えの空港で使うものだけにしておいた方が無難です。
それに気を取られて、結構やってしまうのが以下のようなこと。
保安検査前に買った飲み物は飲み干しましょう
液体物はジップロックに入れるんだよね、バッチリ!といざ保安検査場に着いたら、
「あ、さっき買った飲み物があるんだった…」
こんなこともよくあります。
国際線の保安検査前に買った飲み物は、列に並ぶ前に飲み干してしまいましょう。保安検査を通過したあとにある自動販売機などで購入した飲み物は、機内にも持ち込めます。
国内線は、保安検査前に買ったものでも持ち込めますが、検査に関しては係員の指示に従ってください。(後述のアルコールの項目も参照ください。)
保安検査前にがぶ飲みすると、すぐにトイレに行きたくなりますので混雑時はご注意を…
液体っぽくないものをジップロックに入れ忘れてしまう
歯磨き粉やハンドクリームのような「ペースト状のもの」も液体物に分類されますのでジップロックにしまいましょう。
私はバックパッカーで各国を回っていたときに、シャンプーを手荷物に入れたままにしていたようで、100mlを超えていたので捨てる羽目になってしまいました。もったいない~。(当時貧乏トラベラー)
万が一、新品のお高いシャンプーなんかですと悔やんでも悔やみきれませんので、、ご注意ください。
割れものだからと手荷物にすると没収されます
「高価なお酒だから、手荷物にしておこう」と思ってしまいますが、ちょっと待った!没収されてしまいます!
友人はうっかり、高価なハチミツのお土産を手荷物にしまおうとしていて、私が慌てて「それも液体になるよ!」と伝えたのでよかったのですが、そうでなければ保安検査で没収になってしまうところでした。
そういうお土産は割れ物なので心配ですが、現在の規定上、預け入れるスーツケース(受託手荷物、Checked Baggage)に入れるしかありません。
お酒であれば、ベストなのは空港の免税店で買うことですが(既に検査を受けているので)、観光中に買ったものや、日本からどうしても持って行きたいお酒などがある、ということもあるでしょう。
そのときは、これでもかというぐらいプチプチなどで頑丈に梱包して、服と服の間に挟み、あとは万が一割れてしまったときのことを考えてジップロックに入れておけば安全かなと思います。
お酒のビンも入るような大きなジップロックもあります(機内持ち込み手荷物ではなく、スーツケースにお酒等を入れるためです。)A3サイズが入る大きさなので、ワインボトルやウィスキーボトル、小さい日本酒なら大丈夫でしょう。↓
国内線、アルコールって持ち込める?飲める?
国内線では国際線と違って、ペットボトルのお茶などは問題なく持ち込めますが、アルコール類の規定は航空会社によって違うので、予約した航空会社に確認してくださいね。
ちなみに、LCCのPeach(ピーチ)に乗った時、友人はビールを持ち込んでいました。Peachの規定は
アルコール飲料:機内持ち込み可能
※アルコール度数が24%~70%以下のものはお一人様5リットルまで
※アルコール度数が70%を超えるものは機内持ち込みもお預かりもできません。
とのこと。度数の高いお酒は空輸できないので注意です。
また、アルコールのビンや缶を持ち込むこと自体は可能でも、機内で飲むことは禁止されている場合があります。JALやANA、LCCのPeach(ピーチ)はアルコール飲料を含めた持ち込みの飲食は可能ですが、ジェットスター、バニラエアは持ち込みアルコール飲料は飲むことができません。
詳しくは、予約した航空会社に確認してみてください。
ゴミは捨てておきましょう…
ポケットの中のものは全部カゴに出した!さて、セキュリティゲートへ…
係員さんから「ポケットの中身は空ですか?」と聞かれたので、念のため手を入れてみたら…ポケットからゴミが出てきたことがありました…
係員さん「いえ…そのゴミならポケットに入れたままで大丈夫です…」
…なぜか慌てて、ポケットのゴミ1個をカゴに載せてスキャンした方がいいかどうか真剣に聞いてしまった私…
セキュリティゲート手前まで来るとゴミ箱はないので(空港によるかもしれませんが)、ゴミは事前に捨てておきましょう…
※これは国内線での話なので、国際線だともっと厳しいかもしれません。。
まとめ
今回は保安検査で注意しなければならない点について書きました。靴下の穴のように恥ずかしいだけで終わるものはいいのですが(汗)、飛行機の出発が遅れたり、大切なものや高価なものを没収されるハメになっては大変ですので、荷物の準備はしっかり行いましょう。
国際線・国内線共通
- ノートパソコンはすぐに出せるように整理しておきましょう
- モバイルバッテリーは、絶対に機内持ち込み手荷物にする(預け入れスーツケースには入れられません)
- 靴下は新しいものを…
- ゴミは保安検査場に着く前に捨てておきましょう
国際線のみ
- 液体物の準備は慎重に、ジップロック等の透明ジッパー袋は必ず用意
- ペットボトルの飲み物は保安検査前に飲み干しておきましょう
別に悪いことをしていないのに毎回なんとなく保安検査で緊張してしまうのはなぜなのでしょうか(笑)
それでは皆様、よい旅を~
LCCのpeach(ピーチ)に乗られる方はこちらもぜひお読みください。↓
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