日本語パートナーズは、アジアの中学や高校に派遣され、日本語授業のアシスタントをしたり、日本文化を紹介したりする、とても魅力的な海外派遣プログラムです。
私は数年前に合格し、派遣されました。(個人が特定されないよう、ぼかしておりますがご了承ください^^;)
日本語パートナーズに応募をする際に気になるのは、
日本語パートナーズって、倍率高いの?
ということでしょう。今回はこの話題について書いてみたいと思います。
日本語パートナーズの倍率は?
まず、結論から申し上げると、
日本語パートナーズの倍率は公表されていません。
えー、がっかり!と思われたかもしれませんが、私が伝えられる範囲で「日本語パートナーズの倍率」について考察してみたいと思います。(※あくまでも、私見です。参考程度にお願いいたします。)
日本語パートナーズの倍率が高いと言われる理由
日本語パートナーズは、他の海外派遣プログラム等(JICAの青年海外協力隊や、EPAの日本語教師派遣事業など)と比較すると、応募できる対象者が多いです。
- 日本語教師の資格や日本語教育の経験がいらない
- 国によって学歴は問わない
- 現地語力は問わない
- 年齢制限が満20歳から満69歳と幅広い
- 他の海外派遣プログラムと比較すると、派遣期間が短い(最短半年)
- JICAの青年海外協力隊に比べると、研修期間が短い(約1ヶ月)
このように、応募要件が柔軟だったり、参加期間が短いことなどから、応募者は必然的に多数になると思われます。海外で仕事はしたいけれど、青年海外協力隊の2年は長い…という人も、最短半年から行くことが出来ます。
青年海外協力隊の日本語教師や、EPAの日本語教師派遣事業は、日本語教師の資格が必要になります。ご存知の方も多いかもしれませんが、日本語教師の資格(いわゆる420時間の日本語教師養成講座)を取得するのって、結構お高いんです。。(50万前後はかかる
そう考えると、実際に日本語教師の資格を持っていなくても応募でき、実際に合格できる日本語パートナーズはかなり珍しい海外派遣プログラムと言えます。(私も日本語教師の資格は持っていませんが、合格しました。)
つまり、日本語パートナーズは応募しやすい、応募可能な人が多いってことなんですね。
私は海外で仕事をするのが夢でしたが、あまりコレという資格も経験もなく、なかなかご縁がありませんでした。日本語パートナーズが初めて、私でも応募できる海外派遣プログラムだったんですね。
ただ、「要件のハードルが低く、応募しやすい」「多くの人が応募可能である」というだけで、「受かりやすい」ということではありません。
合格者数の面で見てみると、日本語パートナーズの派遣先はアジアの11カ国(募集見送りになる国もあります)、よって、合格者の数は毎年限られています。
たくさんの人に広く応募してもらえるプログラムだが、合格できる人数はそこまで多くない。ということです。
これらの条件から推測すると、倍率はかなり高いと考えられます。(※あくまでも、私の予想です)
倍率の高い国や地域はどこ?
これに関しては本当に私の推測なので、参考程度にお読みください。これを読んで国を選んで応募したのに、落ちた!などの責任は負うことが出来ませんので、あしからず…笑
まず、前述の理由から、基本的に日本語パートナーズは倍率が高いと思った方がいいと思います。
それでも多少はバラツキがあるのではないかと推測しています。
私が思う、「倍率が高そうな国」は、
- 英語圏または英語が通じやすい国・地域
- 旅行先として人気がある国・地域
- 募集人数が少ない国・地域
と考えます。一つ一つ考察してみたいと思います。
英語圏または英語が通じやすい国・地域
日本語パートナーズの派遣先で「英語圏」と呼べる国はフィリピンとシンガポールです。
ここはかなり人気がある可能性が高いです。
派遣前研修で約1ヶ月間毎日、みっちり英語が勉強できる上、派遣されてからも英語を使う機会が多いので、その魅力に惹かれている方も多いのでは。
それに加えて、フィリピンは13名、シンガポールに至っては1名募集という狭き門です。
また、マレーシアは英語が通じやすい国なので、こちらも人気があると思います。
英語圏以外の国では、都市部に行けば英語が通じやすく、田舎に行けば英語が全く通じないという傾向は同じだと思います。
面接で、「派遣先は都市部がいいか田舎がいいか」を聞かれたという話を耳にしますが、実際には希望を聞かれる場合と、聞かれない場合があります。
募集人数が少ない国は、希望を取ってもその通りに配置することができないので、聞かないのではないかと思います(これはあくまで、推測です。)
旅行先として人気がある国・地域
旅行先として人気がある国や地域として挙げられるのは、台湾でしょう。
日本からも近い上、親日のイメージがあり、人気の旅行先。よい印象を持っている人も多いと思います。(ただ、ある関係者の方は、旅行感覚で応募してほしくないとはおっしゃっていました…そりゃ、そうですよね^^;)
そういった理由からなのか、日本語パートナーズの台湾は相当倍率が高いと聞きます。
でも、数字が公表されていないので、あくまで「うわさ」に過ぎません。本当に台湾の日本語教育現場に関わりたい!という情熱がある方は、ぜひともチャレンジしてみてください^^
募集人数が少ない国・地域
募集人数が多い国は、インドネシアとタイです。年によって人数が前後しますが、いずれも1回の募集で50名以上の募集となります。
ですので、それ以外の国は募集人数が少なく、倍率が高くなる可能性が大いにあります。特に募集人数が1名~数名という国は狭き門になると考えられます。(カンボジア、シンガポール、ラオスなど)
自分が興味を持っている国の募集人数が少ない!どうしよう!という方は、次の項目をお読みください。
応募に関しての経験者のアドバイス
- 日本語パートナーズは倍率が高いと聞くので、応募を迷ってしまう…
- 興味がある国の募集人数がとても少ない…
などで悩んでいる方の参考になればと思い、色々と書いてみたいと思います。
日本語パートナーズは併願が出来る場合がある
日本語パートナーズでは、複数の国を併願して応募できる場合があります。
特に、募集人数が1人など、少ない国の場合は、他の国と併願できるパターンが多いです。そのため、募集人数が少なく、倍率が高くなりそう…という理由で日本語パートナーズの応募自体を諦める必要はないということ。
希望の国が1名募集と狭き門なのでそこには受からなかったとしても、違う国に派遣が決まったらこれもご縁。併願を上手く利用して日本語パートナーズにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ただし、どこでも好きな派遣先を組み合わせて併願できるわけではなく、ある程度セットになっています。募集要項に書いてありますので、確認してみましょう。
もちろん、併願せず、その国一本で応募することも可能です。それで募集人数の少ない国に合格していた人もいましたよ。
倍率が高そうな派遣先は避けるべきか
一番は、行きたい国、興味がある国に応募することです。
でも、ご縁というのは不思議なもので、何気なく応募した国に受かることもあります。私も実は、とても興味がある国の募集が既に終わってしまっていて、説明会に出向いた時に募集していた国に応募した…そうしたら合格した、という感じです。
「ここの国なら募集人数が多く、受かりそうだから」という理由で応募するのも悪くはないと思いますし、落ちてもいいから行きたい国にチャレンジしたい!というのもいいと思います。
「私はある国のマニアで、何度も行ってる!何でも知ってる!」という人よりも、案外「日本語パートナーズというプログラムに参加できるなら、どの国でもOK!」というフランクな姿勢の人の方にご縁があったりするのも見聞きしています。
休学や休職の兼ね合いから、応募する国が自然と絞られる人も多いです。
- 「その国に強い興味と関心がないとダメなのか」
- 「予想される倍率や派遣時期などの条件から決めるのは悪いことなのか」
そう悩む方も多いかもしれませんが、そんなことはありません!どんな理由でも、応募を決めたところには何かしらのご縁があると思っています。
でも、必ず、「なぜその国なのか」という動機は聞かれますし(面接だけでなく、現地でもよく聞かれます)、自分の中にもそれなりにあると思いますので、きちんと言葉にできるよう自分と向き合ってみましょう。
あ、ちなみに、面接では必ず英会話のテストがありますので、英語は今のうちに練習しておきましょう。
無料体験が複数回でき、フィリピン人だけでなく他のアジア圏の先生も多く在籍しているDMM英会話がおすすめです。
(2021年9月11日追記)英会話テストについて詳しく書いてみました↓
どんな人が受かっているのか
日本語パートナーズの倍率が高そうなのは分かった。じゃあ、どんな人が受かっているんだろう?ということが気になってくると思いますが、これに関しても個人的な考えですが記事にしてみました。宜しければお読みください。
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