部屋に電気ケトルしかなかったら、それだけで料理できると思いますか?
私は、
電気ケトルだけで料理をしました!(笑)
何でこんな話をしようと思ったかと言うと。
カリブ海に旅行した時に普通のアパートに滞在したのですが、
- ガスがない。
- 電子レンジがない。
- 近くにスーパーやレストランがない。
- オマケに現地の友人の足がなければどこにも出かけられない。。(友人は日中仕事)
そして、日本から持参したのは
- スパゲッティ
- マカロニ
- ペンネ
- 和えるだけのパスタソース
こんな状態だったので、「水だけ パスタ 調理」などで検索していると(爆)、「時短料理」と銘打った「水漬けパスタ」なるものを発見。
でもよくよく読むと、
結局お鍋とかガスとか必要じゃん…!
とレシピを見て思った私。(冷たいまま食べると思ったのか?汗)
乾麺のパスタを文字通り水に漬け、数時間水を吸わせたのちパスタを茹でると、たった1分でまるで生パスタのように美味しくできちゃう!という謳い文句の「時短料理」ですが、結局は「1分茹でる」という工程は外せないようです。
で。
部屋にあるのは、
電気ケトルのみ
という状態…
ということで、電気ケトルだけで「水漬けパスタ」が出来ないものか、頭をひねりました。。。
結論から言うと、
出来ました!(笑)
しかも、結構普通に、美味しくできたんですね。
ですので、電気ケトルだけでどうやってパスタを調理するのか、今日は「スパゲッティ編」をご紹介したいと思います!(「マカロニ編」はまた別記事で!)
私の「水漬けパスタ奮闘記」、ぜひご覧ください(爆)
(2019.9.6 追記 「マカロニ編」アップしました。↓)
水漬けパスタを作ってみた
まずは誤解を招かないように説明しますが、
電気ケトルの中にスパゲッティやマカロニを投入して茹でるわけではございません。
(笑)
「1分茹でる」という工程が外せないなら、1分間熱湯に浸かっていれば出来るんじゃないか?それなら、電気ケトルの熱湯でもギリギリいけるのではないか、
と考えました。
まずは、とにかくやってみよう!
電気ケトルでスパゲッティ
いきなり、問題発生。
「長いスパゲッティをそのまま水に漬けられる入れ物がない」ということ。
まず思い付くのが
折る
というやり方ですが、どうしても折りたくなかったので(短くなったら美味しさ変わりません?←気持ちの問題)、色々考えた末、こうなりました。
お行儀悪いって言わないで~!
長いものが入る調理器具・食器がこれしかなかったんですね(汗)
でも、上半分、出ちゃってるじゃん、という件。
ひっくり返します。
いや、本当に、「物がない」という環境、日本では信じられないと思いますが、海外ではおかしなことではありません。
水を吸ってくると、こうやって折れ曲がってくるので、水がしたたり落ちてきたりもします。水浸しになったら困る場所でしたら、お皿などを置くようにしてください。(私はパックご飯の空き容器…とにかく物がなかったんです、本当に!汗)
気付けばぐにゃぐにゃ折れ曲がるくらいに水を吸って柔らかくなるので、そうなったら普通のお椀やボウルなどに移します。
吸水具合が偏っているので、ボウルに移したら、水をひたひたにしてさらに置いておきます。(ここまでしてロングパスタが食べたかった私…)
※ 2リットルペットボトルがあればハサミで穴をあけて入れ物に出来る、という記事も読みました。後ろにペットボトルが写っていますが、ハサミがなかったんですね…
これは水を捨てた状態ですが、3時間以上吸水すると、このように豚骨ラーメンの替え玉みたいな感じになります(笑)
ふにゃふにゃしていて、一見ふやけすぎ?と思うのですが、これでOKです。
いよいよ電気ケトルの熱湯だけで調理します!!
ここからの工程は手早く行います!以下に手順をまとめます。
「熱湯だけ!水漬けパスタ」の作り方
- 十分に水を吸ったパスタに熱湯をかけたら、素早くかき混ぜて全体の色が半透明に変わるようにする
- 一旦お湯を捨てる(完全に水気を切る必要はない)
- もう一度、電気ケトルに残っている熱湯をかける
- 再度かき混ぜて、1~4の工程で合計1分経ったと思われる頃にまたお湯を捨てる
- 和えるだけのソースをかけて完成!
これが、電気ケトルで熱湯を注いだ直後。上の写真(豚骨ラーメンの替え玉みたいなやつ)との違い、分かりますか?熱湯をかけた瞬間に、半透明になって、火が通っていくんです。
上の手順に従って、1分以内で調理出来ればベストですが、お湯を捨てるときは火傷に注意してくださいね!!
なぜ一旦お湯を捨てる?
なぜ一旦お湯を捨てるかと言うと、冷たい麺に熱湯をかけてかき混ぜると、温度が少し下がってしまうからです。2回お湯を注いだ方が熱いまま茹でられるので、上手く仕上がるかなと思ったのです。
1回目のお湯を捨てる際は、お湯が多少残っていてもさほど影響はないので、完全に水気を切らなくても大丈夫。それよりも手早く次の熱湯を入れる方が大事です。
見てお分かりのように、かなり時間との勝負です…そして、お湯を捨てるとき、かなり熱いので、工夫が必要です。何度も言うようで申し訳ないですが、くれぐれもやけどにはご注意を。
「水漬けスパゲッティ」実食
日本から持って来ていたのが、「和えるだけのカルボナーラ」でした。本当に、電気ケトルのお湯だけでスパゲッティが完成しました~!!
いよいよ実食!
モチモチしているし、ちゃんとプリッとコシもあって美味しい!
少し伸びた感じ(ベタッとした感じ)になるんじゃないかと思っていたのですが、まったくそんなことはなく、むしろモチモチ感は増しました。予想以上の出来でした!
他のロングパスタでも試してみたいですね。
マカロニなどのショートパスタは、別の記事で書きたいと思います。
水漬けパスタをやってみて気付いたこと
吸水時間について
今回はスパゲッティ編です。
3時間ぐらいという記述が多いですが、2時間程度でもOKでした。それから、一晩浸けっぱなしにしたこともありましたが、それも大丈夫でした。
不思議ですが、
2時間浸けたものと、一晩浸けたものでは、食感はまったく変わりませんでした!
1時間ぐらいだと少し足りないかな。ふにゃふにゃのように見えても、芯の辺りはまだ固くて、ボウルに入れるために丸めようとしたらボキボキボキっ!と折れました。
う~ん、吸水用のちゃんとした入れ物がなければ、手間暇かかるお料理になってしまいますね(笑)それでも、私はスパゲッティが食べたかったのです…
ただし、暑いところに放置しておくのは不安ですね。
冷蔵庫に入れれば安心ですが、
- 水温が低いので吸水時間が延びる
- におい移りの可能性
- 場所を取ってしまう
こういう難点はあります。
低い水温での吸水は試さなかったので、試したらまた追記したいと思います。
スパゲッティ吸水時の入れ物問題
お椀で作った時に感じた苦労は、
- 折らずに入れる容器がない
- 熱湯を捨てるときに熱い
- そのうえ、パスタがこぼれないようにお皿などで押さえるのが大変
本来は電子レンジでパスタを茹でるための商品なんですが、水を捨てたり熱湯にも耐えられるという意味から、これを水漬けパスタに利用される方は多いです。↓
レンジでパスタファミリー用
スパゲッティと水をこの中に入れて、置いておくだけ。お水を捨てて、お湯をそのままここに投入したら、お椀で作るよりも遥かにラク!
私は元々これを、電子レンジで茹でるために何年も愛用していました。
100グラム結束タイプのパスタだと1回分の量が分かりやすいですが、そうではないタイプ(300グラム入りのものなど)で調理する場合は、一人分が分かりにくいですよね。その場合、この「レンジでパスタ」の蓋にパスタを計量する穴が付いているので、必要な量を計って入れることができます!
やけどにはくれぐれも注意
一つ上の項目でも書きましたが、お湯を捨てたりする工程があるので、お椀だとかなり熱いです。
できれば、先ほど紹介した「レンジでパスタファミリー用」みたいなのが欲しいところです。
※この記事によって火傷をしても責任は負えませんのでくれぐれもご注意ください…。
水漬けパスタはなぜオススメ?
「水漬けパスタ」、テレビでもネット上でも話題になってますよね。なんでこんなに話題なのかな~?と思っていましたが、やってみてその魅力が分かりましたよ。
美味しい
単純に、美味しいです。「生パスタのよう」、と表現されますが、まさにそんな感じです。長時間水に漬けると何となく、伸びてしまいそうな気がしますが、「モチッとしつつもコシはちゃんとある」と感じました。
本当に茹で時間1分でOK
時々、茹で時間がなが~いパスタ、ありますよね、10分越えとか。。そういうパスタでも、しっかりと吸水させていれば、1分でOKなんです。
浸けておく時間を手間と思うか、放置しているからカウントしないのかは人それぞれかもしれませんが…
災害時にも役立つ技
- 乾麺や和えるだけのソースは保存がきく
- カセットコンロがあれば出来る
私は東日本大震災を経験し、数日間温かいものが食べられなかったつらさは今でもハッキリ覚えています。
停電してしまうと、電気ケトルは使えなくなってしまうので、カセットコンロを1台買っておくと安心ですね。茹で時間1分の水漬けパスタであれば、カセットコンロのガスを節約することが出来るので、覚えておきたいワザです!
オススメのカセットコンロはこちら。
イワタニ カセットフー アウトドアこんろ タフまる CB-ODX-1
イワタニですが、このシリーズは風に強いので、アウトドアにも使えます。しまっておくのはもったいないので、普段から使えるものがいいですね。
まとめ
水漬けパスタに最低限必要なものは、
- パスタ
- パスタを吸水させる容器
- 十分な量の水(吸水用と茹でる用)
- 和えるだけのソース(袋入りのもの、またはビン入りのもの)
- 電気ケトルやカセットコンロなどお湯を沸かせるもの
災害時は、最低限のもので済ませられるならその方がいいですよね。私のように海外でモノがなくて困るパターンもあるかもしれませんが、それよりも災害時に温かいお料理が食べられるよう、備えておけたらベストです!(そう考えるとカセットコンロって重要ですね。)
もちろん、普段の調理にも。生パスタのような感じに作りたい♪という時にも、水に漬けて置いておくだけなので、オススメです。
重ねて書きますが、この記事によって火傷をしても責任は負えませんので、、先ほどご紹介したレンジでパスタファミリー用を用意するなどし、くれぐれもヤケドにはご注意くださいね。。
続きの【マカロニ編】↓
趣味のアロマの話↓
Copyright secured by Digiprove © 2019