英語や中国語などの外国語を学ぶなら、ネイティブの先生に、日本語を使わずに教えてもらうのが一番!というイメージがありますよね。
果たして本当なのでしょうか?
今回は、英語や中国語を始めとする語学学習で、
- 日本語をベースに習う(説明は日本語でしてもらう)のはアリなのか
- 上達にどのように影響があるのか
- 初級者にオススメなのはどんな学習法なのか
について、語学学習歴20年近くになる私の意見を書いてみたいと思います。
私は現在中国語に力を入れて学習していますが、中国語を始める前は英語を長らく学習し、イギリスの語学学校にも留学経験があります。
実はドイツにも短期留学をし、ドイツ語学校に通ったこともあります。英語に比べると、ずっと低いレベルでドイツ語学校に入りましたが…笑
そういった経験を通して、今日は書いてみたいと思います。
日本語で外国語を学ぶのはアリ?
語学を長らく勉強している私の意見ですが、
日本語をベースに外国語を学ぶのは、大いにアリです。
特に、大人になってから語学を学ぶ初級者は、まず母国語で基本事項を学ぶのがいいと感じています。
私も最初は、「外国語は外国語オンリーで学ぶべき。留学中は日本人を避ける!」などと強がっておりました(笑)
確かに、外国語を、外国語だけで学ぶのは、理想ではあります。
でも、実際問題そう簡単にはいかない。
というのが私の個人的な意見です。
これに関して、以下に書いてみたいと思います。
「見よう見まね」だけでは危険!
英語で留学していた時は、
「中学や高校で、英語の文法を日本語だけで学ぶから、まったく話せるようにならない!」
という理由から留学に来ていた人が多かったです。
イギリスの語学学校ではもちろん、「授業は全て英語」。
この状況で起こる問題は、
- 先生が説明していることが実はあんまり頭に入っていない
- 説明を聞き取るのが精いっぱいで、授業についていけなくて嫌になる
- 語学学校での意外と会話練習は少ない(これは国によるかもしれません)
そのため、「留学したのに、話せるようにならない!」と悩んでいる日本人留学生も、ものすごく多かったです。
自分がまだ不完全な言語で文法の説明を聞いても、あまり頭に入らないのは当然。
そして、語彙の意味の説明も当然のことながら英語なので、正直よく分からないまま授業が進んでいく、ということも多くあります。
言い換えると、「英英辞典」で学んでるようなもの。
それをさらにリスニングで理解しようとしている状態。
もちろんすごく勉強になるんですが、初級者にはかなりハードル高いと思いませんか?
確かに、言葉のシャワーを浴びているうちに、「これってこういう意味かな?」と分かってくるのも事実です。
ただし、それがいわゆる「ブロークンになる」原因であるとも思っています。
文法的な理由はあまりよく分かっていないが、ネイティブがそう言っているからそのまま覚える。なので、応用しようとするとおかしな文章になってしまい、それに気付かず使い続けてしまう。
イギリスに住んでいたときに感じましたが、生活の中では、ネイティブの人達は、ノンネイティブの英語の間違いをスルーします。
多民族国家ということもあり、間違いのある英語に慣れきっているということもありますし、学校ではないので、いちいち話の腰を折ってまで直してはくれないんです。
「黙り込んで話せないよりは、『通じればいい』の精神で間違っていてもガンガン話した方がいい」なんていう考えもありますが、それはスタートダッシュ時の精神論に過ぎないかな、、と最近は感じています。
何も訂正されずに使っていると「あ、これは正解なんだな」と誤認してしまい、ずっと間違えたまま脳内に定着してしまう恐ろしさがあります。
例えば、テニスをやったことがない人が、プロのテニス選手の映像を見て、見よう見まねで覚えようとしたとします。
そうすると、恐らく周りの人はこう言います。
「変なクセが付くよ。」
語学もそうだと思います。
海外から来た方で、きちんと大学で日本語を学んだ人と、アニメや漫画だけで日本語を学んだ人は、どうしてもハッキリと違いが分かります。
先ほどのテニスの例えと同様、「クセが付かないように」、一歩一歩、正しいものを積み重ねていくことが、土台作りでは大切になります。
そのためには、基礎的な部分は、「外国語オンリーで習って、よく分からないまま過ぎていく」よりも、日本語でいいのできちんと理解しながら定着させていくのが大事ではないか?というのが、私の意見です。
嫌になって辞めてしまったら終わり
先ほども書きましたが、イギリスに留学した時、まず最初に感じたのは、
「うわ、文法用語も全部英語だ…」
「単語の意味の説明も全部英語…」
と思いました。ま、海外の学校ですから、当たり前なんですが…笑
オンライン英会話などで、外国人講師に習うと、この問題にぶち当たります。
冒頭にも書きましたが、イギリスの語学学校だけではなく、ドイツの語学学校にも通いました。
私がイギリス留学した時の英語レベルよりも、ずーっと低いレベルのドイツ語力でした。
ドイツ語学校に通った結果は…
- 先生の説明がほとんど分からない
- 授業で、簡単な質問すらできない
という散々たる日々でした…( ;∀;)
私の認識が甘かったのもありますが…だんだん学校に行くのが億劫になったんです。
私はそれ以来ドイツ語は辞めてしまいました。
私みたいにトラウマになって辞めてしまうよりは、長く続けることを目標にしたいところです。
続けられる方法を模索しよう
日本語で外国語を勉強したら、伸びるのがゆっくりになってしまって、時間の無駄なんじゃないか?と思う方もいるかもしれません。
でもこれは、「ウサギとカメ」の話と似ていて、
ゆっくりでも歩みを進めたカメさん
進む速度は速いが、途中で歩みを止めてしまったウサギさん
どちらが先にゴールしたかは、皆さんご存知の通りです。
「え、それなら、歩みを止めないウサギさんになればいいのでは?」と思うかもしれませんが…
それには相当な精神力が必要になります。
最初こそモチベーションも高く、素晴らしいスタートダッシュが切れるかもしれません。
しかし、人間のやる気は、気まぐれなものだなあ…と、語学好きの私でもそう思います。笑
私は、オンライン英会話と、オンライン中国語を利用して学習していますが、オンライン英会話はすべて英語。
オンライン中国語は、日本語ができる台湾人講師が在籍しているスクールですが、中にはナチュラルスピードで、ほとんど中国語で話す先生もいます。
オンライン中国語に関してはこちらの記事に書きました↓
外国語オンリーの語学レッスン、しかもマンツーマンは、精神的にかなり消耗します。
もちろん、そういうレッスンを受け続ければ、確かに勉強にはなります。
でも、大学など、出席が必須のコースでない限り、
「疲れるから、今日は辞めておこう…」
となりがち。
そうしているうちに、予約しなくなってしまう可能性が高いですよね。
こんな風に、歩みを止めてしまうよりは、ゆっくりでも、前に進める方法を模索する方がよいと思います。
ただし、自分に合う方法は、人それぞれです。
自分には挫折しない強い精神力があり、「走り続けるウサギさんになれる!」と感じるのであれば、そのやり方でいくのももちろんアリです!
日本人の語学講師に習うってどう?
日本語で外国語を学ぶのがアリだとしたら、誰に習うのがいい?という点ですが、
学習者の母国語を深く理解しており、学習言語との違いや、よくある間違いをよく分かっている先生
に習うのがいいです。
つまり、外国語としての英語教授法を学んだ日本人の先生に習うと、すごく伸びる人もいるのでは、と思うのです。
日本人英会話講師は何となく避けていた…という方。もし今通っているスクールで「何だか全然伸びない…」と行き詰まりを感じていたら、日本人講師に習ってみるのも手だと思います。
私が利用しているDMM英会話ですが、多くの日本人講師が在籍しています。
日本人講師のプロフィールを見ると、かなりレベルの高い経歴をお持ちの方々ばかりです。海外在住で、外国語としての英語教授法を学んだ方も多くいらっしゃいます。
DMM英会話のサイトに行くと、講師の検索ができます。プロフィールは、もちろん日本語で読むことができますよ。どんな先生達がいるのかぜひ一度見てみてください。
DMM英会話の無料体験レッスンでは、最低でも2回体験レッスンを受けられるのですが(キャンペーン時には3回受けられることも!)、日本人講師のレッスンはその中の1回、受講することができます!
日本人講師で慣れてきたら、ノンネイティブの外国人講師や、ネイティブ講師にも習うことができるDMM英会話はすごく便利ですね。
私はノンネイティブ講師に習っていますが、25分間マンツーマンで英語しゃべりっぱなしは、英語に慣れていても結構疲れます。
神経をすり減らして嫌になってしまうよりは、日本人講師の日本語でのフォローを上手く利用しながら、楽しく学んでいってみてくださいね。
きっと、新しい発見がありますよ!
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