アジアの中学・高校で日本語アシスタントが出来る海外派遣プログラム「日本語パートナーズ」。公的な機関が主催しているプログラムですが、個人負担の費用が発生することはあるの?と疑問に思う方もいるのでは。
海外に行きたい!でも、貯金がほぼゼロに近い…という方のために、お金がまったくなくても「日本語パートナーズ」に参加できるのかどうか、解説したいと思います。
※こちらの記事に書いてある情報は、私が合格した数年前の時点での話ですので、今は変わっている可能性があります。この記事は参考程度にとどめ、不明点は必ず問い合わせるようにしてください。
日本語パートナーズは、国際交流基金という国の機関が主催している海外派遣プログラムで、1年以内の派遣であることや、資格や経験が不問であることに加え、応募できる年齢制限も20歳~69歳と幅広いため、人気を集めています。
国の機関が募集している海外派遣プログラム、もし合格した場合、参加するためのは必要なのでしょうか?
結論から言うと、自己負担の費用はほとんど必要ありません。
安心しましたか?でも、「ほとんど」ってどういうこと?と思いましたか?
基本的に個人負担はありませんが、何点か注意点があるのでそれを解説したいと思います。
個人負担する費用について
- 余分にお小遣いを持って行きたい
- 研修以外で渡航前に語学教室に通う
- 支給される支度料・滞在費等を超える分
これらが自己負担になるのは想像に難くないのですが、それ以外にかかる費用があるのかどうか見ていきたいと思います。
合格するまでの費用(面接等)は全て自己負担
募集要項にも記載がある通り、選考にかかる費用は全て自己負担となります。例えば、
- 書類選考にかかる費用(郵送代・証明写真代・必要書類の取得費用など)
- 1次選考(書類選考)通過後の健康診断費用
- 面接会場までの交通費・滞在費
これらは自己負担になり、合格してからも払い戻しはありません。他の公的プログラムでは払い戻しがあるものもあるようですが、日本語パートナーズでは合格するまでの費用は完全自己負担になりますので、ご注意ください。
健康診断の費用は1万円前後かかります。指定された検査項目が多く、医療機関によっては追加料金が発生する場合があり、思っていたよりも高額になる場合もあります。
交通費・滞在費も人によっては数万円かかります。地方在住者はとても大変です…。ただ、格安バスで疲れが溜まり、体調を崩したとか、電車が止まってしまい面接会場に着けなかった、となってしまうと、それまでの努力と費用が水の泡。それよりは、少しお金がかかっても近隣のホテルに泊まったり、新幹線・飛行機を利用するなどするのが無難かもしれませんね。
研修にかかる費用は立て替え払いが発生(払い戻しあり)
日本語パートナーズに合格してからは、基本的にはすべての費用を国際交流基金側が負担してくれます。
- 研修にかかる費用(交通費・受講料など)
- 渡航費・現地での滞在費
などは支給されますので、実質自己負担がないと言っていいと思います。
ただし、注意点があります。それは、立て替え払いが多く発生することです。
それも人によっては
- かなりの金額を建て替えなければならない
- 払い戻し時期が数ヶ月先になる場合がある
ということ。
具体的には、研修場所までの交通費や、予防接種の料金を参加者が立て替え払いしなければなりません。つまり、最終的にはほとんど戻ってくるものの、一旦支払うまとまったお金がなければいけない、ということになります。
特に、予防接種は10万円前後の立て替え払いが発生することがあります。
任意接種とのことですが、前述の通り自費で受けるとかなり高額なので、よほどのことがなければ全て研修内で受けた方が無難です。
1円も貯金がない…という人は、それらの一時的な費用をどう工面するか計画をしておいた方がよさそうです。(必ず返す約束で親御さんに借りるのが一番早いかもしれませんね…)
予防接種の自己負担分が少しある場合あり
先ほどから「ほとんど」自己負担がない、という表現をしてきましたが、少しだけ自己負担になる場合もあります。それは、予防接種代金の払い戻しに上限があるものがあるからです。
日本語パートナーズに内定すると1ヶ月の合宿研修を受けることになりますが、その研修期間中に予防接種を受けることができ、その費用は国際交流基金が「一部を」負担してくれます。一部と言っても、ほとんど全額負担してもらえると思ってもいいです。ものによって、上限から少しはみ出すものがある、という感じ。
ちなみに、接種は任意です。任意のため、自己負担をゼロにすることは可能と言えば可能。ですが、派遣先の衛生状態などを考えると全て受けた方がいいと思います。その場合、10万円前後の立て替え払いが発生するので、現金の用意は必要になります。そして、払い戻しはすぐではありませんので、これも注意が必要です。
まとめ
- 日本語パートナーズに合格するまでの費用は全額自己負担
- 日本語パートナーズに合格したあとは、個人負担はほとんど発生しない
- 結構な金額の立て替え払いが発生するので、現金の用意は何らかの形で必要(貯金が少ない場合は要注意)
立て替え払いが発生するとは言え、渡航費や滞在費はしっかり支給されるので、自己負担がほとんどなく海外に行って活動することができます。多くの人に門戸が開かれていながら、ここまで手厚い海外派遣プログラムはそうそうありません。
海外に行ってみたいけれど、資金の問題が…と悩んでいる方、金銭面のサポートがしっかりしている日本語パートナーズへの応募を検討してみてみてはいかがでしょうか?
興味がありましたら、ぜひ過去記事も参考にしてみてください!
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